2017-18シーズンが開幕の米PGAツアー 今季の躍進が期待される注目株は?

昨季最終戦・ツアー選手権で2勝目を挙げたシャウフェレ。まずはダンロップフェニックスに見参! 写真・Getty Images
昨季最終戦・ツアー選手権で2勝目を挙げたシャウフェレ。まずはダンロップフェニックスに見参! 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーは新シーズンが始まった。昨季は3勝を挙げ、フェデックスポイントランキング1位でレギュラーシーズンを終え、メジャーでも優勝争いと、松山英樹が躍進の一年を送ったが、タイトルに手が届きそうになるたび、同世代のライバルたちに阻まれた。

 今季も、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、そして松山に続けとばかりに、ヤングガンたちが虎視眈々(たんたん)とトップの座を狙っている。

 まず一人目は、昨季の最終戦・ツアー選手権を制し、フェデックスポイントランキングで3位にジャンプアップしたザンダー・シャウフェレ。昨季はルーキーながら2勝を挙げてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得、現在最も勢いのある選手といっていい。カリフォルニア州サンディエゴ出身、父はドイツ人とフランス人のハーフで陸上競技の十種競技でオリンピックに出場したスポーツマン、母は日本で育った台湾人の24歳だ。昨季の平均飛距離は306.8ヤードで16位と、松山以上のポテンシャルを見せた。グリーンを狙うショットの精度がやや欠けるものの、パッティングは終盤戦で調子が出てきて、活躍を牽引(けんいん)した。

「昨季はすべてが初めてで、あっという間に1年が過ぎた。まさか2勝できるとは思っていなかった。今季はしっかりと綿密な目標を立てて、スピースやトーマス、そしてヒデキとメジャーでいい戦いをしたい」

 と、意気揚々と開幕を迎えている。ダンロップフェニックスへ参戦を予定しており、その戦いぶりも注目される。

 もう一人は、パトリック・カントレー。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)1年生だった2011年から、55週世界アマチュアランキング1位の座に君臨、12年に期待を一身に背負いプロ転向した。しかし13年5月に、腰椎の異常による腰痛を発症し、以降3年近く苦しんだ。さらに、親友を目の前で起こった交通事故で亡くすという精神的なショックもあり、一時はプロを諦めることも考えたというが、腰の痛みが癒えたことで、昨年2月に公傷制度を適用しカムバック。復帰2戦目のバルスパー選手権では一時トップに立って2位、4月のRBCヘリテージでも3位タイに入るなど最終戦のツアー選手権まで13試合に出場して予選落ちはゼロ、フェデックスポイントランキング29位でシーズンを終えた。

「ツアーにフル参戦できることは僕にとってすごく重要なこと。ようやく思い切ってプレーができるから必ず勝利したい」

 と、闘志を燃やしている。好敵手がいてこそスポーツは盛り上がるもの。同世代の選手たちと、どのような戦いを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年11月21日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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