“完璧主義者”の松山英樹が終戦「次の課題は好不調の波を小さくする」

ザ・プレジデンツカップではインターナショナルチームのエースとして期待を背負い、最終日のシングルスで意地を見せた 写真・Getty Images
ザ・プレジデンツカップではインターナショナルチームのエースとして期待を背負い、最終日のシングルスで意地を見せた 写真・Getty Images 【拡大】
 WGC2勝を含むツアー3勝、22試合に参戦してトップテン7回(ツアー11位)。賞金ランキング4位、フェデックスカップポイントランキング8位、これが松山英樹の米PGAツアー4年目、2016-17シーズンの成績だ。

 シーズン中には世界ランキング2位まで浮上し(10月5日現在3位)、プレーオフをフェデックスカップポイントランキング1位で迎えるなど、名実ともに世界のトッププレーヤーとなった。

「うれしかったことはもう忘れてしまいました。優勝できたことはよかったんじゃないかなと思いますが、調子を落としている時間が長かった。昨年もそうでしたが、いいときと悪いときの波が大きかったから、それを小さくしていくことが次の課題かなと思います」

 と、今シーズンを振り返った。

 4大メジャーでは、マスターズ、全米オープンで最終日に追い上げ、5位で最終日を迎えた全英オープンは出だしでOBという苦い思いも経験した。全米プロでは最後まで優勝争いに絡んだ。結果だけを見れば大きく躍進した4年目だが、松山自身は思うようなプレーができない歯がゆさを口にすることが多い一年でもあった。

「何かきっかけがあればまたいいプレーができると思うのですが、どうしても昨年の最後のほうとか、ブリヂストン招待のときとか、そういうプレーを目指してしまいます。早くそのレベルになれたら常に優勝争いもできると思うし、メジャーでも勝てるんじゃないかなっていう感じはあります」

 松山は米国のテレビ中継において、解説者たちから“完璧主義者”と呼ばれている。少しでも納得のいかないショットだとクラブを放してがっくりと肩を落とすが、ショットはピン3メートルについていることがしばしばだからだ。

 常に好調時のプレーを続けることは不可能でも、不調のときいかにしてその差を小さくするか。松山に限らずトッププレーヤーの誰もが試行錯誤していることだろう。

 そんな完璧主義者の松山だが、自分自身の褒められる部分として挙げたことがある。それは、

「悪いときでもあまり怒らずにできたこと」だ。

「実際には怒らなかったというよりは、諦めているというか、あきれているというか……。怒る元気もなかったというのが本当のところなんですけど、でもまぁよかったということにしておきましょう(笑)」

 すぐに始まるツアー5年目。

「今シーズンは終わってみればあっという間でした。少し休みますが、好調になるのが年明けくらいになれば、メジャーシーズンをいい形で迎えられるかもしれません」

 われわれは当然、今季シーズン以上の活躍を期待している―。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年10月24日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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