松山英樹も参戦のザ・プレジデンツカップ それぞれ今年のチームの背景は?

松山は2年前の大会でもポイント加算に貢献した。今年は主軸としてプライス主将から大きく期待されている 写真・村上航
松山は2年前の大会でもポイント加算に貢献した。今年は主軸としてプライス主将から大きく期待されている 写真・村上航 【拡大】
 間もなく始まるザ・プレジデンツカップは、2年に一度開催される米国選抜と欧州を除く世界選抜の戦い。世界選抜のメンバーとして日本からは松山英樹が選出されている。

「前回は本当に惜しかった」

 と悔しがるのは、3大会連続で世界選抜のキャプテンを務める、ジンバブエ出身のニック・プライス。1994年から始まった同大会は米国9勝、引き分けが1回で、世界選抜が勝利したのは98年の一度だけ。

 韓国で開催された前回大会は世界選抜がわずか1ポイント差で敗れた。最終日、最後のシングルマッチで勝敗が決まるという接戦の末の敗北とあって、今年こそとリベンジに燃えている。

 そのためにプライス主将が掲げたのは、勝利への結束力だ。

「前回、勝ちたいというチームの思いは日を追うごとに大きくなっていった。勝てなかったのはエンジンがかかるのが少し遅かったから。今年は初日から100パーセントの力が出せるよう、準備をしっかりする」(プライス)

 今年の世界選抜は8カ国から選抜され、選手たちは5つの言語を話す。それぞれ文化も異なり、米国選抜よりもコミュニケーションに神経を使う。

「コミュニケーションを密にするため、週の初めからしっかりミーティングに時間を割いてチームの結束を固めたい」

 そんなプライスの思いは、6日に発表された主将推薦にも大きく反映されている。

「ヒデキをチームの中心と考えると、彼は誰と組んでもチームを引っ張る力がある。今年はどうしても前回のリベンジをしたいので、ラヒリの存在はチームの大きなパワーになる」(プライス)

 インドのアニルバン・ラヒリは、前回わずか1メートルのバーディパットを外して、シングルマッチでクリス・カークに敗れている。その悔しさはチームの結束のカギとなる、とプライス主将は見たのだ。

 一方、米国選抜はメンバーが一新する。全米プロゴルフ選手権優勝のジャスティン・トーマス、全米オープン覇者のブルックス・コプカをはじめ、12選手中初出場が6人だ。スティーブ・ストリッカー主将による選出は、47歳のフィル・ミケルソンと40歳のチャーリー・ホフマンというベテラン。ホフマンも初出場だ。

「全英オープン優勝のジョーダン・スピースを含めたメジャーチャンピオンが3人、そして世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンと勢いのある中に、ベテランのミケルソンを加えることでチームの経験値が上がり、その力は倍増する」(ストリッカー)

 さらに、タイガー・ウッズがアシスタントキャプテンとして加わり、まさに最強の布陣。今年こそ、のプライス主将の悲願達成は、決して簡単ではない。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年10月3日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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