今季安定感抜群のリッキー・ファウラー 来季はメジャー戴冠なるか!?

米国内で今一番メジャー制覇が待たれているのはリッキー・ファウラーだろう 写真・Getty Images
米国内で今一番メジャー制覇が待たれているのはリッキー・ファウラーだろう 写真・Getty Images 【拡大】
 松山英樹があと一歩のところでメジャータイトルを逃し続け、日本のゴルフファンの多くが歯がゆい思いをしているが、米国内では、松山以上にファンをやきもきさせている選手がいる。

 今季、リッキー・ファウラーが安定したプレーを見せている。18試合に参戦してトップテン入り9回は、ジャスティン・トーマスの10回に次いで多い。また、平均ストロークは68.926でジョーダン・スピースに次いで2位(数字はすべて8月27日現在)と、平均ストローク1位が獲得する“バードン・トロフィー(PGA・オブ・アメリカ)”“バイロン・ネルソンアワード(米PGAツアー)”を狙える位置につけている。しかし、スピースやトーマスが激闘の末にメジャータイトルを手にしている一方で、抜群の安定感を誇りながらもメジャータイトルのないファウラーは、すっかり陰に隠れてしまっている。

 ファウラーは、そのスタイリッシュなファッションとエキゾチックな容姿でツアーではナンバーワンの人気を誇っている。

 最終日には決まって出身のオクラホマ州立大のカラーであるオレンジのウエアで登場するのだが、そんなファウラーと同じファッションで応援に来る子どもたちが本当に多い。

 でもそれだけに数年前には米ゴルフ雑誌で“人気ばかりが先行して実力が伴わない選手”の1位に選ばれるという不名誉な記録もあった。

 ファウラーは2009年にプロ転向した。12年のウェルズファーゴ選手権で初優勝したが、その後なかなか勝てなかった。

 しかし、14年の初め、スイングコーチにブッチ・ハーモンを迎えると、同年はメジャー4大会すべてでトップ5入りを果たす。この年の終わりには、

「ようやくメジャーに勝てるという自信を持ってプレーすることができるようになった。今の目標はメジャーに勝つこと」

 と語っていたが、メジャータイトルはそう簡単には手に入らない。15年、16年は予選落ちもありチャンスはなし。今年はマスターズ11位タイ、全米オープン、全米プロで5位タイと再び上位に食い込んだ。

「これまでは気持ちに焦りがあったのかもしれない。勝ちたいだけではメジャーに勝てないし、大事なのは勝つチャンスをつくること。今はそのときがくるのをじっくり待ちたい」

 さて、フェデックスカップポイントランキングでも松山のライバルだ。

「DJ(ダスティン・ジョンソン)やジョン(・ラーム)のようなロングヒッターはもちろん有利だが、彼らに合わないコースもある。僕は自分の方法でピンにつけて、もう少しパットを沈めたい」

 年間王者、そしてメジャータイトル、松山とファウラーのどちらが先に手にするだろうか。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年9月19日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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