全英リコー女子オープンで最終日猛チャージ 川岸史果が米LPGAツアー挑戦を決意

米女子ツアー2戦目、全英リコー女子オープンで、積極的に現地のキャディとコミュニケーションを取った 写真・村上航
米女子ツアー2戦目、全英リコー女子オープンで、積極的に現地のキャディとコミュニケーションを取った 写真・村上航 【拡大】
 22歳、ルーキーの川岸史果が、米女子ツアーのメジャー第4戦、全英リコー女子オープンの最終日に「ほぼ完璧なラウンドだった」(川岸)と66をマーク、自身のメジャー2戦目としては満足のいく成績に「米国への思いはますます強くなった」と目を輝かせた。

 7月、父の川岸良兼がキャディを務め、初めて米女子ツアーのメジャー、全米女子オープンに出場した。アンジュレーションのきついグリーンとグリーン周りにてこずり、予選落ちを喫したが、

「もともと周囲の人から米国に行ったほうがいい、と勧められていました。そして実際に世界のトップ選手とプレーしてみて、ここで戦いたいという気持ちが湧いてきました」

 と秘(ひそ)かに決意を固めた。

 そこからの行動は早かった。米国から帰国後、英国に出発するまでのわずか2週間で米LPGAツアーの予選会のエントリーを済ませた。まずは10月の2次予選会を受験、そこで勝ち残って12月の最終予選会に挑戦して、来季のツアーカードを獲得するのが現在の目標だ。

 ここ数年の米LPGAツアーはどんどんコースの総距離が延びて、難易度が増している。

「小技も大きな武器だけど、やはりトップで戦うためには一定以上の飛距離は必要」

 と、米LPGAツアーで12年のキャリアを持つ宮里藍はいう。日本ツアーで平均飛距離255ヤードを誇る川岸は、大きなアドバンテージがある。全米女子オープンでドライバーの飛距離は通用すると確信したことも、米LPGAツアー挑戦を決めた理由の一つだ。全英リコー女子オープン最終日も、前半の二つのパー5はともに2オン、2番は残り229ヤード、8番は残り244ヤードをそれぞれ3番ウッドでグリーンをとらえている。

 川岸には米LPGAツアーでやっていけるだろうと思わされる要素がもう一つある。それは、とにかく明るくよく笑うところだ。全米女子オープン後には「父はもう担がないって。疲れたみたいです」と笑い飛ばし、全英リコー女子オープンでは、地元キャディとタッグを組み「彼のいうとおりにパットを打ちました。私よりずっとラインが読めるので」と積極的に英語でコミュニケーションを取った。さまざまな環境が過酷といえる米女子ツアーで戦い続けるためには、このおおらかさは何より必要だ。

 来年以降、出場権獲得のための予選会のシステムが大きく変わるといわれている。詳細はまだ発表されていないが、今年までの5日間による最終予選は、来年以降、4日間72ホールを2週間戦う形となる予定だ。より過酷になるだけに、米女子ツアー参戦を考えているのであれば、今年のうちに挑戦しておいたほうが賢明だろう。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年9月5日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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