最大の夢への最後の挑戦を終えた宮里藍 世界最高峰の大会への思い

全米女子オープンへの挑戦を終えた翌日、“最後にもう一度勝ちたい”と本音をのぞかせた 写真・村上航
全米女子オープンへの挑戦を終えた翌日、“最後にもう一度勝ちたい”と本音をのぞかせた 写真・村上航 【拡大】
 宮里藍が最後の全米女子オープンを終えた。女子ゴルフの最高峰ともいえるこの大会は宮里にとってジュニア時代からの夢であり、そして最大の目標だった。

「全米女子オープンに勝ちたい、そう思ってアメリカに来て12年、あっという間でした。今になって、“なんて大きな目標を掲げてしまったんだろう!!”と思います。

 成績は思うようにはいかなかったけど、やっぱり魅力のある大会です。ツアーのレベルが年々上がっている中で、最後の大会で予選を通って4日間戦えたことはうれしい。

 この大会からチャレンジを続けることが大事だ、と学びました。伸ばし合いのときでも、我慢するところは我慢しなければいけない。歴史がある大会ならではの雰囲気があって、たくさんの選手が通ってきた道があって……。若い選手たちにも、スポットでもいいからチャンスがあるならぜひ出てほしいです」

 と、この大会への思い入れを語った。最後と決めた挑戦も、米女子ツアーならではの、クセのあるグリーンに苦戦を強いられることになった宮里。

「4日間通してグリーンにてこずってしまったから、18番を終えたときに、もう少しグリーン上で戦いたかったなという気持ちもありましたが、このグリーンのストレスから解放される! と思うと、ちょっとホッとしました」

 と、晴れやかな笑顔を見せた。

 翌日、ロサンゼルスの自宅に戻る宮里とニューアーク空港で会った。最大の目標が達成されずに終わったことで、感傷的になっていないかと聞くと、むしろ、次戦への意欲を口にした。

 宮里は、英国で開催されるスコットランド女子オープン、全英リコー女子オープンを終えると、米女子ツアーは残り3試合となる予定だ。カナダ女子オープンと2010年に制したポートランドクラシックに参戦、これを米国での最後の試合とし、今季最後のメジャー・エビアン選手権に出場する。なんといってもエビアン選手権は、宮里にとって初勝利を挙げた特別な試合である。米ツアーの最後を飾るにふさわしい大会だろう。

 しかし、ツアーはその後、ニュージーランドからアジアシリーズへと続く。日本で開催されるTOTOクラシックもある。そして、日本ツアーでは最も思い出深いといっていい、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンもある。1試合でも多く、そのプレーを見たいと期待しているファンは多い。宮里自身もいろいろ思うところもあるだろう。

「エビアン選手権の後のことは、本当にまだ決めていないんです……。でも最後に勝てたらいいなぁ」

 自分自身の気持ちに区切りはつけても、まだ勝つことは諦めない。挑戦はまだ続くのだ。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年8月22・29日合併号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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