ロレーナ・オチョア招待がマッチプレーに! 大成功を収めるもテレビ放映なし

土日に選手が減るマッチプレーの弱点を、エキシビションでカバーした、ロレーナ・オチョア・マッチプレー  写真・Getty Images
土日に選手が減るマッチプレーの弱点を、エキシビションでカバーした、ロレーナ・オチョア・マッチプレー  写真・Getty Images 【拡大】
 ロレーナ・オチョア招待が、今季からストロークプレーからマッチプレーでの開催となり、時期も11月から5月になった。

 果たして、その変化は吉と出たか凶と出たか……。大会自体はビッグネームが勝ち進んだこともあって大変な盛り上がりを見せ、メキシコシティ郊外のクラブ・デ・ゴルフ・メキシコには連日大勢のファンが集まった。

 ただ一つ残念なのは、日本のみならず米国でもテレビ放映がなかったことだ。放映はメキシコ国内だけで、日本勢で唯一出場していた上原彩子が元世界ランク1位のステーシー・ルイスに競り勝った大番狂わせや、ジュタヌガーン姉妹の直接対決でアリヤがモリヤを下すといった、マッチプレーならではの白熱戦が、世界中で見られなかった。

 この大会は2008年にロレーナ・オチョアがホステスとなってスタートした招待試合。当初はオチョアが生まれ育ったグアダラハラCCで開催され、30人前後のトップ選手だけが出場できるエリート大会だった。

 メキシコでのオチョア人気は今も絶大で、スポンサーはシティバンクメキシコ、エアロ・メキシコ、デルタ航空などメキシコ内外の大企業が名を連ねる。

「それでも放映するとなると、米国内で開催する大会に比べ、経費が25~30パーセント増になる。これが足かせとなって、ここ数年は米国で放映することができなくなってしまった」(米LPGAコミッショナーのマイケル・ワン氏)

「これだけの素晴らしい戦いが放映されなかったなんて、LPGAツアーは大きな機会を逃してしまった」

 とアンジェラ・スタンフォードが憤っていたが、試合は、決勝でキム・セヨンがアリヤ・ジュタヌガーンを1アップで下し頂点に立った。しかし盛り上がったのは試合だけではない。

 土日にはマッチの合間に4人のレジェンド、オチョアとアニカ・ソレンスタム、パク・セリ、ジュリ・インクスターがエキシビションマッチを戦った。今では3児の母となったオチョアが観衆の前でプレーするのは実に7年ぶりだという。

「久しぶりのプレーだから緊張した。この大会に備えて数カ月前から必死で練習してきた」(オチョア)

 マッチプレーは日に日に選手が減っていくため、人気選手が最終日まで残っているとは限らない。豪華レジェンドたちのプレーを見ることができ、週末に訪れたファンも大喜びだった。

「まさかこの4人のプレーが見られるなんて思わなかった」(クリスティ・カー)

 と、観戦する選手もいたほどで、大会としては大成功だったといえるだろう。これで来年はメキシコ以外でも放映する大きなチャンスが生まれた。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年6月13日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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