ゴルフルールが変わる!? に米PGAツアー選手たちの反応は……

タイガー・ウッズも、シンプルで分かりやすいルールへの変更に賛成した(写真・Getty Images)
タイガー・ウッズも、シンプルで分かりやすいルールへの変更に賛成した(写真・Getty Images) 【拡大】
 3月1日、ロイヤル&エンシェントGC(R&A)と全米ゴルフ協会(U SGA)から、ルールの大改変について提案がされた。

「ルールを近代化するための変更案」と銘打ったこの改変は、「時代とともにルールも変わるべき。とにかくルールをシンプルに分かりやすくする」という考えの下に提案された。

 というのも、“ルールが難しすぎて分からない”ことが、ゴルフ人口減少の要因の一つと考えられているからだ。ナショナルゴルフファンデーション(NGF)の統計では、米国のゴルフ人口は、2002年の約3000万人をピークに、14年には約2300万人まで減少している。

 難しいルールがスロープレーにつながり、さらに「ゴルフは時間がかかりすぎる」のを理由にゴルフ離れに拍車がかかっていると分析されている。

 19年1月からの新ルール施行を目指し、現在、広く多くの人からの意見を集めているのだが、内容がかなりドラスティックであるため、選手たちのリアクションもさまざまだ。

 まずはタイガー・ウッズ。変更案が発表されるとすぐ、ツイッターで、

「現代に合わせたルールにすることは素晴らしい。R&AとUSGAはすごく時間をかけていい仕事をした」

 と、全面的に賛同の意見を公にした。

 アダム・スコットも、

「小説本のような分厚いルールブックを見なくてもいい。シンプルなルールにすれば、もっとエンジョイできる」

 と、賛成している。

 注目したいのは、現在世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンだ。

「いくつかの改正はとてもいいと思う。特にグリーン上でボールが動いたときに、選手が原因でもないのにペナルティを受けるのは、まったく納得ができなかった」

 という。これは昨年の全米オープンで優勝争いのさなか、「5番グリーン上でボールが動いたが、その要因がジョンソンか否か」で、ペナルティがつくかつかないか分からないまま、最後までプレーした経験があってのこと。もしルールが変われば、ジョンソンのケースは明らかに無罰になる。

 また、ロストボールを探す時間が現在の5分から3分に短縮される案については賛否両論があり、全英オープン覇者のザック・ジョンソンは、

「僕たちのゴルフは生きるための仕事。3分は短い」

 という反対派だ。

 ダニエル・バーガーは、

「プロとアマチュアのルールは別にするべきだ。僕もずっと同じルールでプレーしてきたし、大きく変えるのは逆に混乱を招く」

 と、「すべてのゴルファーを念頭に置いて」という現在の案に対する意見を述べている。

 米PGAツアーの選手だけでも意見はさまざま。私たちもルールについて考えるいい機会だろう。

文・武川玲子
※週刊パーゴルフ(2017年4月11日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国・ロサンゼルスを拠点に、米PGA、LPGAツアーを精力的に取材している。2011年にはその綿密な取材活動をたたえられ、LPGAグローバルメディア賞を受賞している。

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