昨季大躍進のアリヤ・ジュタヌガーンは開幕戦から早々と始動!

今季はジュタヌガーンのセッティングにドライバーが加わるか 写真・鈴木祥
今季はジュタヌガーンのセッティングにドライバーが加わるか 写真・鈴木祥 【拡大】
 昨年、賞金女王、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、年間ポイントレースと、賞を総なめにしたアリヤ・ジュタヌガーンが、2017年開幕戦のピュアシルク・バハマLPGAクラシックで早々にシーズンを始動した。

 「今年の目標は、とにかくゴルフをエンジョイすること。重要なのは自分に期待をしない。昨年と同じように成功するとは考えずプレーします」

 昨年よりも大人びて見えるのは、勝利によって大きな自信を得たからだろう。

 「最終戦のCMEツアー選手権を終えてから開幕戦までの約2カ月間、ラウンド数はたったの3回。母国のタイに戻って、家族や友人とビーチに行ってジェットスキーをしたり。ほとんどゴルフはしませんでした」

 渡米は1月8日。ジュタヌガーンは姉のモリヤとともにフロリダ州オーランドに拠点を構えるが、最初に向かったのはアリゾナ州スコッツデール。コーチングを受けている「ビジョン54」のキャンプ地で約1週間、ウェッジを中心に調整した。ビジョン54では、自分の体、腕の動きのフィーリングをつかむために目を閉じて打つドリルがある。そこで35ヤード、40ヤード、45ヤードと打ち分けることに取り組んだ。

 昨季のジュタヌガーンの大躍進は、ビジョン54の存在なくしては語れない。われわれには宮里藍が師事し
ていることでおなじみの、ピア・ニールソンとリン・マリオットの二人だ。

 その飛距離からも大器と期待されていたジュタヌガーンだが、メジャー初戦のANAインスピレーションでは最終日、最終ホールでティショットを池に入れてリディア・コに敗れるなど、メンタルの弱さが目立っていた。ビジョン54の教えである〝目の前の1打に集中することを徹底して、あとは心配しない〞を実践、気持ちに変化が表れた5月に3試合連続優勝を成し遂げ、全英リコー女子オープンでのメジャー初制覇へとつながった。

 「ようやく自分のゴルフを信じられるようになった」と、昨年を振り返る。

 ジュタヌガーンの一番得意なクラブは2番アイアン、逆に不得意なクラブはドライバーだ。昨季はほとんどドライバーをバッグに入れなかった。

 「バハマでは、まだドライバーをバッグに入れられなかった。でも今季は試合でドライバーを使いたいと思っている」

 今季も2番アイアンを中心にゴルフを組み立てることに変わりはない。そしてシーズンオフに磨いた小技、ドライバーショットが加われば、ジュタヌガーンのゴルフはさらなる高みへ上るだろう。

 現在、ロレックスランキング1位の座はコが守っているが、その差は徐々に縮まりつつある。今季はいよいよ女王交代が見られるのかが、最大の注目だといえる。
  
文・武川玲子
※週刊パーゴルフ2月21日号掲載
武川玲子(たけかわ・れいこ) 大阪府出身。米国を拠点に米PGAツアーと米LPGAツアーを中心に、精力的な取材活動を続けている。

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