ジム・フューリクがツアー新記録となる1ラウンド58を達成!

ツアー新記録の1ラウンド58を出したジム・フューリク。今までの最少ストローク記録タイ・59も達成していたから圧巻だ 写真・Getty Images
ツアー新記録の1ラウンド58を出したジム・フューリク。今までの最少ストローク記録タイ・59も達成していたから圧巻だ 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーは全米プロゴルフ選手権でメジャーがすべて終了、シーズンを通してのポイントにより出場権が決まるフェデックスカップのプレーオフシリーズが、最終戦のツアー選手権でクライマックスを迎える。この数週間、消化試合という感でファンの注目もリオデジャネイロオリンピックに集まっていた。オリンピックについては各方面の意見を聞き、あらためて取り上げたい。

 トラベラーズ選手権は多くのギャラリーを集める人気トーナメントで知られる。今年はスケジュール的に恵まれなかったが、連日大ギャラリーが詰め掛けた。

 TPCリバーハイランズは毎年かなりビッグスコアが出る。今年の優勝はスコットランドのラッセル・ノックスだったが、もっとも熱い応援を集めたのは5位タイに入ったジム・フューリクだ。最終日にツアー新記録の58を出したのである。

 フューリクは2003年全米オープンを含むツアー17勝のベテランだが、テークバックで右ヒジが体から離れる、いわゆるフライングエルボーが目立ち、そのためにトップでクラブが揺れる変則スイングで「ツアーでは数少ないお手本にならないスイングの持ち主」と評されている。しかしショートゲーム、特にパッティングはうまい。フロリダ生まれ、アリゾナ育ち。この地域で多く使われているバミューダ芝のグリーンのタッチはずばぬけている。

 米PGAツアーでは、これまで59が最少ストローク記録だった。最初に60の壁を破り59を出したのは1977年のメンフィスクラシック2日目のアル・ガイバーガー。以後91年チップ・ベック、99年デビッド・デュバル、10年ポール・ゴイドスとスチュアート・アップルビー、13年ジム・フューリクと計6人いる。

 フューリクは59の後、さらに58とスコアを更新しているから尋常ではない。

 パー70のTPCリバーハイランズで、フューリクは3日目72をたたき大きく順位を下げてしまったが、自分のスイングに納得ができず、ラウンドが終わっても遅くまで練習場から離れなかった。キャディがスイングを動画で撮影し、それを見てバックスイングからダウンスイングへの切り返しのタイミングの微妙なズレを矯正し最終日に臨んだ。

 アウトを9番のイーグルで8アンダー、27とし「ひょっとしたら60 を切れるかも」と自身に言い聞かせ、見事58を出した。

 58は2000年全米オープンの地区予選で丸山茂樹が出したのだが、「トーナメントではないので公式記録にならない」と主催のUSGAが判断した。そのため、現在ミスター58はフューリクただ一人。ゴルフの進化の中でこのような記録もやがては破られるのだろう。

文・岩田禎夫
※週刊パーゴルフ9月13日号掲載

岩田禎夫(いわた・さだお) 1933年神奈川県出まれ。報知新聞社で活躍後、70年にフリーのゴルフ記者に転向し、世界のゴルフを取材中。

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