選手らから模範としたい人として選出された現役55歳インクスター

今年のソルハイムカップでは米国チムを勝利に導いたジュリ・インクスター
今年のソルハイムカップでは米国チムを勝利に導いたジュリ・インクスター 【拡大】
 今季最終戦、CMEグループツアー選手権では毎年初日の夜に各賞の授賞式が行われる。その中で今年、最も注目を集めたのはウィリアム&モージー・パウエル賞を受賞したジュリ・インクスター(米国)だった。

 同賞は1930〜50年代のハリウッド俳優、ウィリアム・パウエル氏が映画界を引退した後に女優のモジー夫人とともにカリフォルニア州パームスプリングスに移住。その後、現在のメジャー、ANAインスピレーション(前クラフトナビスコ選手権)の開催など女子ゴルフの発展に大きく寄与したことから、1986年に創設されたもの。人々が模範としたい行動をした人に与えられる同賞は、選手たちの投票によって決まる。

 ちなみに2012年には宮里藍が、「女子ゴルフの人気を広めた」として受賞している。

 インクスターは男子のライダーカップの女性版、ソルハイムカップで米国チームのキャプテンを務め、大逆転の末6年ぶりに米国を勝利に導いた。インクスターの名前が呼ばれると、ソルハイムカップで共に戦った米国チームの選手たち人が、そろって壇上へと上がりインクスターを称えた。

 現在55歳のインクスターは、まだツアーで活躍する現役の選手。83年にプロ転向し、この米LPGAツアーで32年も活躍し続けている。メジャー7勝を含むツアー31勝で、すでに殿堂入りも果たす。そして何よりも2児の母でありながら、家庭と選手生活を両立してきた。昨年からはツアー生活を続ける一方で、ラウンドリポーターも始めた。

「ジュリ(・インクスター)と話すとなぜだか温かみを感じる。選手として女性として最も尊敬されるプロ」

 と若い選手から絶大な信頼を受ける。今季は賞金ランキング80位で終了、来季のシードも確保したから、まだまだインクスターのプレーは続く。家族を持つこと、選手として活躍すること、悩める女子プロにとっては大きな道しるべの一つになるかもしれない。




文・武川玲子

週刊パーゴルフ(2015年12月15日号)掲載





武川玲子(たけかわ・れいこ)

大阪府出身。米国を拠点に、米PGAツアーと米LPGAツアーを中心に精力的な取材活動を続けている。ParOn.だけでなく週刊パーゴルフでもコラム等を執筆中!

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