45歳以上が出場できるレジェンズツアー賞金額以上のチャリティー基金を集める人気ぶり

55歳の今もレギュラーツアーに精力的に参戦しているインクスター。まさに「レジェンズ」だ
55歳の今もレギュラーツアーに精力的に参戦しているインクスター。まさに「レジェンズ」だ 【拡大】
 米LPGAには「レジェンズツアー」というシニアツアーがある。2001年に発足し、出場資格は45歳以上。今季は計9試合が開催されている。ナンシー・ロペス、ベッツィ・キング、メグ・マローンら殿堂入りしている選手が続々と登場し、男子のチャンピオンズツアーに比べると規模は小さいが、ファンにはとても人気だ。

 8月最終週、米国インディアナ州のフレンチリックリゾートで開催されたザ・レジェンズ選手権でジュリ・インクスターがツアー初勝利を挙げた。インクスターは55歳、まだまだ現役でレギュラーツアーにも出場しているため、これが同ツアー3戦目だった。ちなみに今大会の優勝賞金は3万7700ドル(約440万円)と決して高くはない。それでもインクスターは、

「私はこの仲間たちとプレーすることが本当に楽しい。彼女たちとずっと戦ってきたので、このツアーは気持ちを穏やかにプレーできる」

 今季は9月にドイツで開催されるソルハイムカップの米国チームキャプテンも務めるインクスター。

「55歳の私でもまだ試合に勝てる。この勝利がチームの勢いになれば」

 と、リーダーシップを見せる。

 現在レジェンズツアーには120人が登録している。過去14シーズンでは約1100万ドル(約13億円)の賞金が懸けられてきた一方で、1350万ドル(約16億円)と賞金以上のチャリティー基金が集められてきた。プロアマ戦やレッスン会などベテランならではのファンサービスが、このレジェンズツアーの人気の秘密でもある。

 さて、このパワーに遅まきながらUSGA(全米ゴルフ協会)が18年度から全米シニア女子オープンの開催を決定した。

「近年女性のゴルフ人口増加は著しく、全米女子オープン、全米女子アマともにエントリー数は増えている。このシニアオープンが若い世代の励みになればと思う」

 と、USGA会長のトーマス・J・オトゥールJr.氏はいう。

 ちなみにレジェンズツアーの出場資格が45歳以上であるのに対し、シニアオープンは50歳以上。男子はツアー、オープンともに50歳以上しか出られない。レジェンズツアーも50歳以上に引き上げてはどうか、との意見もある。

 宮里藍や横峯さくらがシニア入りするにはまだまだ時間があるが、将来プレーするフィールドがあるのは選手にとって大きなモチベーションとなるはず。世界を目指すベテラン日本人選手の出現にも大いに期待したい。



文・武川玲子
週刊パーゴルフ(2015年9月29日号)掲載


武川玲子(たけかわ・れいこ)
大阪府出身。米国を拠点に、米PGAツアーと米LPGAツアーを中心に精力的な取材活動を続けている。ParOn.だけでなく週刊パーゴルフでもコラム等を執筆中!

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