ミケルソンとウッズ 明暗分かれた長期オフから始動したビックネーム二人

5キロ減量して約4か月ぶりのトーナメントに臨んだフィル・ミケルソンは自分に及第点 写真・Getty Images
5キロ減量して約4か月ぶりのトーナメントに臨んだフィル・ミケルソンは自分に及第点 写真・Getty Images 【拡大】
 米PGAツアーは西海岸シリーズ真っ最中。まずはカリフォルニア州有数のリゾート地・パームスプリングスでのヒューマナチャレンジだ。

 正確にはパームスプリングスではなく、ラキンタといわなくてはならない。

 1960年に後のボブ・ホープクラシックが誕生して、当時は確かにパームスプリングスで開かれていた。この地域は年々リゾートとして発展。東方へどんどん開発が進み、中心地も移動していったが、総称してパームスプリングスと呼ばれることが多かった。

 5日間90ホールのボブ・ホープクラシックは、使用コースも東西で15キロも離れており、開催条件は決してよくなかった。ホストのボブ・ホープが2003年に100歳の長寿を全うした後、存続の危機にも直面したが、ビル・クリントン元大統領が乗り出し、日程を4日間に変更、開催コースをラキンタ地区の3つに絞るなど、スリム化しての再起である。

 注目は昨年未勝利だったフィル・ミケルソンだ。9月のライダーカップ後、長期オフからの復帰である。痛風からくる関節炎にも悩まされているが、5キロの減量に成功した。結果は24位タイだが「まずまずの立ち上がりでマスターズまでに本調子に持っていく自信はある」と本人も及第点をつけた。

 次戦のウェイストマネージメントフェニックスオープンには、タイガー・ウッズが今年初登場。

 この大会に勝っていないウッズだが、派手な話題はつくってきた。

 例えば99年の最終日、13番パー5でティショットを荒地の砂漠地帯に曲げた。すぐ前方に大きな岩が立ちふさがり、グリーンは狙えない状況だったが、ギャラリーの中から屈強の若者10人ほどが集まり、掛け声とともに大きな岩をずらしてしまった。ルースインペディメント(動かせる障害物)として処置をしたのだ。これほど巨大なルースインペディメントは、ゴルフ史上初めてだろう。当時は、人気絶頂のウッズに有利なルールの解釈が“タイガールール”と呼ばれたものだ。

 昨年はウッズの19年間のプロキャリアで最悪のシーズンだった。腰を2度手術し、リハビリも順調には進まず、苦難の5カ月を送った。この大会には01年以来の参戦となるウッズ。ケガをきっかけにすべて一新してやり直そうとしているが、熱狂的ファンをツアーで一番多く集めることで知られるフェニックスでの復帰戦は、これまたプロキャリアワーストスコアをたたいて最下位での予選落ちと、苦いスタートとなった。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2015年2月24日号)掲載


岩田禎夫(いわた・さだお)
1933年生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年にフリーのゴルフジャーナリストに転向。以降、現在まで米PGAツアーを中心に世界のゴルフを追いかけている。

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