突然の新星にゴルフ界は右往左往


考えられないことが起きた!!
突然の新星にゴルフ界は右往左往

マンシングウェアオープンKSBカップ(5月17~20日、岡山県・東児が丘マリンヒルズGC)で優勝した高校1年の石川遼クン。考えてもいなかった新星の誕生に、ゴルフ界は右往左往しているのが現状だ。


夢と消えた優勝賞金2000万円を有効に使えの大合唱

 日本男子ツアー史上最年少(15歳8カ月)のチャンピオン誕生。石川遼クンの優勝が決まって約30分後に始まった表彰式は、依然として興奮状態が続く雰囲気の中、開催された。

 そんな中、

「石川遼選手はアマチュアなので、優勝賞金の2000万円は、2位の宮本勝昌選手に贈られます」

 というアナウンスに、18番グリーン脇のスタンドに陣取ったギャラリーから、「オォ!」と驚きのあとに笑い声が漏れた。

語り草になるであろう、17番ホールでのバンカーからのチップインバーディ
語り草になるであろう、17番ホールでのバンカーからのチップインバーディ 【拡大】

 石川クンが優勝賞金をもらえないのも致し方ない。ゴルフ規則のアマチュア資格規則の中に、「アマチュアとは、ゴルフを、報酬や営利を目的としないスポーツとしてプレーする人」と定義されている。男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)のトーナメント規程にも、「当該トーナメントにアマチュアとしてエントリーして出場した選手は、賞金を配分されることができない」と明記されている。

 ちなみに宮里藍が東北高校3年時にアマチュアとして優勝したミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(2003年9月26~28日、宮城県・利府GC)でも、もちろん優勝賞金の1080万円は受け取れなかった。

 とはいえ、「プロを差し置いて、自分の力で優勝したのに……」「2位なのに優勝賞金がもらえるのか」などといったギャラリーの気持ちが、表彰式の場で素直に出た出来事だったといえるだろう。

「石川選手がプロの大会で優勝したのは事実。また、プロゴルファーが15歳のアマチュアに負けたのも事実です。ならば各プロが獲得した賞金を出し合って、ジュニア大会を開くなどすればいいのでは? 例えば2位で2000万円を獲得した宮本勝昌選手が500万円、3位の近藤智弘選手が200万円などとして1000万円ほど集め、ジュニア大会の運転資金とすれば、今年の男子ツアーの“男じゃないか”のキャッチフレーズどおり、男を上げることになると思います」(ツアー関係者)

 それ以上に、賞金の規程を変えたらどうかという声が上がっているのも事実だ。ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏は、

「確かに、アマチュア規程により賞金を受け取ることはできませんが、男子ツアーではあり得ない、と思っていたことが現実になりました。ならばこの機会に、JGTOの規程を見直すことも必要でしょう。例えば、アマチュアの順位による賞金はJGTOが受け取っておき、ある程度集まったら大会を開くなど、ジュニア育成基金とするのも一つの手です」

 と語る。

 現在、JGTO内部では、この件に関し特に議論されていないというが、「低迷から脱するためには、スターの登場が必要です」

 と、これまで島田幸作JGTO会長は何度も語っていた。しかし、誕生を待つばかりではなく、ツアー運営団体として“若手選手を育てる”というシステム作りも必要ではないだろうか。

「石川選手はチームジャパンジュニアのメンバーであり、今回の優勝を育成部会では驚きませんでした。ほかのメンバーも実力がありますよ」

 と、日本ゴルフ協会(JGA)では、第二、第三の石川クンの登場を示唆する。だからこそアマチュアが獲得した賞金の使い道を、あらためて検討するいい機会かもしれない。

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