CNカナディアン女子オープン

米国女子

【コラム】アマチュア? プロ? リディア・コの選択

大会連覇を果たした16歳のリディア・コ CNカナディアン女子オープン(2013)(最終日) 写真・Getty Images
大会連覇を果たした16歳のリディア・コ CNカナディアン女子オープン(2013)(最終日) 写真・Getty Images
 女子ゴルフ界の歴史に残る大きな記録が打ち立てられた。16歳のアマチュア、リディア・コ(ニュージーランド)が最終日に64をマーク、2位に5打差をつける圧倒的な強さで、昨年に引き続きCNカナディアン女子オープンを制した。アマチュアで2勝を挙げるのは史上初、もちろんアマチュアの大会連覇も初めて。この勝利でコは、アマチュアながら世界ランキング7位に浮上した。コは昨年ニューサウスウェールズオープンで初めてプロの大会で勝利すると、めきめきと頭角を現した。これまでにプロの試合で4勝、今季は2勝でトップテン入りが4回。最も驚くべきことはこの2年余りで14試合の米女子ツアーに出場し1度も予選落ちがないことだ。並みいるプロに混じって堂々の戦いぶりだ。

 ここで疑問になるのがコはプロ転向すべきか、アマチュアにとどまるべきかということ。韓国生まれのコは5 歳でゴルフを始め、その後ニュージーランドに移住、現在はニュージーランド国籍だ。現在もニュージーランドの地元で高校生活を送っている。これまでコは「アメリカの大学に進んでアマチュアを続ける」と語ってきた。果たして今回の勝利で進むべき道は変わるのだろうか? プロ、アマチュアそれぞれのアドバンテージを考えてみた。

 プロに転向することで得られるのは、まずは賞金だ。今回の優勝賞金は30万ドル、昨年も同額だからこのカナディアン女子オープンだけで60万ドルも逃したことになる。さらにスポンサーもつくだろうから、遠征費用を自己負担する必要がなくなる。コは現在16歳。米LPGAツアーは18歳という年齢制限があるからプロ転向したところでメンバーにはなれない。スポンサー推薦での出場は年間8試合までに規制される。ただし欧州女子ツアーのメンバーになることはできる。一方アマチュアでいることによりコは、アマチュアの試合に出場することができる。昨年は全米女子アマチュアに勝利、その資格で今年のメジャー、全米女子オープンに出場することができた。しかしコの場合は、そんな資格を得なくとも十分にメジャーに出場することができるので、これはアドバンテージとは言えないだろう。

 となると、やはりスポンサーにしばられることなく高校生活を送ることができるアマチュアの方がいいということだろうか。「プロになれば1打1打すべてにお金がかかる。私にとってお金は問題じゃない」と言うように、アマチュアだからこそのびのびプレーしているということなのかもしれない。「私はまだ16 歳。大きな決断は自分ではできない。両親が私のボスだから、父と母の意見と、そしてニュージーランドゴルフ(協会)の意向も聞いて、それから正しい判断をしたい」とあまりにもしっかりした答えだが、早急にプロ転向する意思は見せなかった。本人がなりたいと思う時期が正しい時期だろうが、コの勢いをみているとおそらくそれは遠くない将来だろう。

文・武川玲子

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