ジェネシスオープン

米国男子

目の前で起きた友の死から奇跡のカムバックを果たした元世界1位

苦難を乗り越え、優勝にひた走る ジェネシスオープン(2018)(2日目) 写真・岩本芳弘
苦難を乗り越え、優勝にひた走る ジェネシスオープン(2018)(2日目) 写真・岩本芳弘
<ジェネシスオープン 2日目◇16日◇リビエラCC(7,322ヤード・パー71)>

明るい未来が待っている前途洋々の若者が、一瞬にしてどん底に落とされたとき、何を思うのか。「とにかく何も考えたくなかった。すべてがどうでもよかった」と、想像に堪えない経験をしてきたのが、米国男子ツアー「ジェネシスオープン」で首位を守っているパトリック・カントレー(米国)だ。

第1ラウンドで首位に立つと、2日目もスコアを二つ伸ばしてトータル7アンダーでフィニッシュ。日本人にはなじみの薄い選手だが、実はジュニア時代から将来を有望視されていた。本大会の会場から車で10分ほどのUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身。55週に渡ってアマチュアランキング1位に君臨した経歴を持つ。

2011年の「全米オープン」ではハーフ“30”を記録し21位タイ。同年の「トラベラーズ選手権」では“60”をたたき出し、アマチュアによるツアー最少ストロークを記録したことで、全米では一気にその名が知れ渡った。13年にプロ転向し、これからというときに突如背中の痛みに悩まされる。「ナイフを突きつけられたような痛み」というほどの激痛に耐えきれず、せっかくスタートさせたキャリアが暗礁に乗り上げた。14年に復帰したが、またすぐに離脱。公傷制度を利用しながら約27カ月のブランクを経て、昨年2月にようやく復帰を果たした。

追い打ちをかけるように離脱中には悲劇も起きた。16年2月にはキャディを務める友が目の前でひき逃げ死亡事故に遭った。「ゴルフだけでなく、人生のすべてに意味を見いだせなかった」と、投げやりな時期を過ごした。ゴルフ以外の道も探ったが、それでも懸命に復活を目指し、昨年11月の「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン」でついにツアー初優勝を遂げたのだ。

「知り合いも多い。もちろんここでも勝ちたいけど、とにかく今はどんどん勝ちたい」勝手知ったる会場で上位争いを演じているキャントレー。ツアー初優勝が背中を押す形となり、再び前を向き、軌道に乗り出したプロ人生。友の死から2年。苦難を乗り越えた若者が、地元の力を味方につけてツアー2勝目へひた走る。

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

ALBA.Net関連記事
・タイガーは大たたきの予選落ち、昨日は右で「今日は左ばっかり」
・タイガーが次週「ホンダ・クラシック」へ出場を発表 地元を盛り上げる
・西海岸はお嫌い!?2010年全米OP覇者のGマックの的確な分析力

このラウンドのニュース

このトーナメントのニュース

関連ニュース

関連フォトギャラリー

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

トーナメントプロ公式サイト・ブログ