池田勇太 全英オープン(2016)(1日目) 写真・村上航
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一方、14時59分にスタートした池田勇太は、「朝から風がなかったようだけど、午後も風がなくてフェアだった」と全英オープンらしからぬ天候の中、パー5の4番、6番できっちりバーディを奪って前半からスコアを伸ばす。
ポステージスタンプ(郵便切手)と称される、8番(パー3)。123ヤードと全英オープン最短パー3ながら、打ち下ろしで縦長の小さいグリーンが特徴。池田はティショットを左のポットバンカーに落とし、2打目はピン方向を狙えない。花道方向を狙ってピンまで20メートルに乗せると、きっちり2パットのボギーで抑えると、9番(パー4)で2打目を1メートルにつけてすぐに取り返した。
「前半はすごくいい感じでプレーできた。バックナインは耐えるゴルフができた。いいパーパットが入ってインコースをノーボギーで回れた」
3ホールで3メートルのパーパットを沈めるなど、ピンチを乗り切って好発進につなげた。
「(予選落ちした)全米オープンは気負いすぎた。今回は、気負わないように、気楽にね。明日からも自信を持ってやれればいいと思うし、明日からやれると思う」
クラブをフリーにして、肉体改造にも取り組み、ウエアも一新して迎えた今季。新生・池田勇太が世界の舞台でも存在感を示す。
文・小高拓