BMW選手権~プレーオフ第3戦~

米国男子

松山英樹、追い込まれて真価を発揮

17番パー5のフェアウエーバンカーからスーパーショットで2オンさせ、バーディを奪って最終戦を引き寄せた松山英樹 BMW選手権(2014)(最終日)
17番パー5のフェアウエーバンカーからスーパーショットで2オンさせ、バーディを奪って最終戦を引き寄せた松山英樹 BMW選手権(2014)(最終日)
BMW選手権(9月4~7日、米国コロラド州・チェリーヒルズCC、7352ヤード、パー70)

 プレーオフ第3戦の最終ラウンドが行なわれ、通算3アンダー、15位タイでスタートした松山英樹は、4バーディ、3ボギーの69とスコアを1つ伸ばして、通算4アンダーで20位タイ。フェデックスカップランキング28位に入り、最終戦のツアー選手権の出場を決めた。

 一日の嫌な雰囲気を上がり2ホールで吹き飛ばした。

 前半から初日、2日目のパッティングの“いい感触”は出てこずに、チャンスにつけてもスコアを伸ばせない。14番(パー4)でボギーとし、通算2アンダーに後退。フェデックスカップランキングも30位前後を行ったり来たりし、余談を許さない状況だった。

「15番終わったところでボードを見たときに(フェデックスカップランキングが)30位だったのでもうボギーは打てないと思いましたし、(同組のベン・)クレーンがバーディを取ったので、バーディを取らなきゃいけないと思いました」

 16番(パー4)はティショットを左に曲げて、2打目は木の下を抜くショットをグリーンオンさせてパーセーブすると、続く17番はバーディが欲しいパー5。ドライバーを手にした松山のティショットは、想定内だが320~330ヤード付近のフェアウエーに横たわるフェアウエーバンカーへ。ピンまで残り220ヤードと狙える距離。グリーンはアイランドグリーンで、正確にグリーンをとらえないといけない。

「距離的にはいけるし、ライはよくて、アゴも低かったので狙いました。アゲンストは吹いていましたけど、これでミスしたら自分の力がないだけだし、うまくいけばまだチャンスがあるという感じでした」

 4番アイアンで放った2打目は、グリーンをとらえてピンまで4.5メートルにつけ、ギャラリーを沸かせた。イーグルこそならなかったが、タップインバーディで、この時点で最終戦はほぼ確定させた。

「18番はボギーを打たないように、ティショットを打ち、2打目はグリーンに乗せようと考えていましたが、あんなにいいショットが打てるとは思いませんでした」

 右サイドのファーストカットから162ヤードの2打目を9番で打つと手前2メートルにつけた。それをきっちり沈めると、安堵の表情を浮かべたガッツポーズも出た。昨年日本ツアーで幾度と見せた勝負強さを発揮して、最終戦の切符を手に入れた。

「こういう緊張感はしんどいですね。いざ追い込まれると、(30位から外れるのは)絶対にやだと思ってがんばりました。ショットはよくなってきていますが、パッティングはいいストロークもできずにドン底ですね。来週は予選落ちも30位カットもないので、ラクにゴルフしたいです」

 最終戦前には30人のポイントはリフレッシュされ、28位でも優勝すれば1000万ドル(約10億円)の副賞を手にするチャンスがある。

「優勝しても上位の選手が2位なら難しいですからね。4日間自分の納得のできるゴルフをして、来年につながるプレーができればうれしいですね」

 早くも来季を見据えているが、ツアー選手権出場者には、来シーズンのマスターズ、全米オープン、全英オープン、WGC-キャデラック選手権の出場資格が与えられ、「大きいですね」と、この“副賞”にも笑みをこぼした。

文・小高拓

このラウンドのニュース

このトーナメントのニュース

関連ニュース

関連フォトギャラリー

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

トーナメントプロ公式サイト・ブログ