U.S OPEN Championship 2014 全米オープン

全米オープン

米国男子

青木功が語る全米オープンの全貌…コース攻略のポイントはグリーン

難コースでも抜群の対応力を誇る松山…好奇心を持ってプレーすればよさが出る

 そのような厳しい条件だけど、注目選手としては、昨年2位タイに入ったジェイソン・デイ、4位タイのジェイソン・ダフナー、そしてライアン・ムーア辺りがいいね。決して目立ちはしないのに、いつの間にか上位にきているというのが、彼らに共通するプレースタイルだよ。強かったころのジム・フューリクのような感じに近いかな。難しいセッティングになればなるほど実力を発揮するタイプであるだけに、ぜひとも注目したいところだね。

 彼らと対照的な存在がフィル・ミケルソンだよ。圧倒的な存在感とアグレッシブなプレースタイルで通算6度の2位(歴代1位)に輝いているよね。昨年、全英オープンを制したことにより、彼が未勝利のメジャーは全米オープンだけになった。今年はキャリアグランドスラムの期待がかかるところだけど、こと今大会に関していえば、勝負弱さが目立つよね。ミケルソンのプレーを見ていると、攻めなければいけないところで守り、守るべきところで攻めにいくといった、ちぐはぐさを感じるんだ。他の大会と同じような気持ちでプレーできないのかもしれないね。2位が多いことに対してナーバスに感じるか、相性がいいと感じるかは本人次第だけど、ぜひともグランドスラムを達成し、一流プレーヤーから超一流プレーヤーへと成長してほしいね。
 また、初出場ながら昨年10位タイに入った松山英樹だけど、今年も活躍したいのであれば、昨年の成績をフロックととらえることだな。正直、松山はまだ全米オープンの怖さを知らないよ。昨年は雨が降ってグリーンが軟らかくなっていたから、ラフからでも多少はボールが止まったんだ。今年も同じようにうまくいくと思ったら大間違いだよ。昨年の成績はまぐれ、今年はどういうゴルフをできるのだろうかと好奇心を持ってプレーすると、彼のよさが出てくるんじゃないかな。そういう発想を持てるのも若さの特権だよ。少なくとも、昨年よりもいい成績を残そうなどとは考えないようにすることだな。もちろん、彼には期待するけど、まずはメジャーのコースになじむことを優先してほしいからね。

 今年は翌週に同じパインハースト NO.2で全米女子オープンが開催されるよね。USGAにしてみれば初の試みだけど、セッティングで変えるとしたら、ティグラウンドの位置とグリーンの速さぐらいだろう。女子の大会週の月曜日はグリーンに水をまき、疲れた芝を元気にすると思う。芝を1日刈らなければ、スピードがどれぐらい落ちるのかも実験済みのはずだよ。普通に考えれば、男子よりも女子のほうが難易度は低くなると思うけれど、天候によって大きく左右される。一つ間違えると、男子並みの難コースで女子が戦うことになるかもしれない。違いを見比べても面白いよね。


青木功 (あおき・いさお)
1942年8月31日生まれ(71歳)、千葉県出身。64年プロ入り後、日米両ツアーなど通算85勝を誇る。83年にはハワイアンオープンで日本人初の米ツアー優勝を遂げる。80年の全米オープンでは、優勝したジャック・ニクラウスと4日間激闘を繰り広げ2位。2004年には日本人男子では初となる世界ゴルフ殿堂入りを果たす。


写真・宮本卓

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