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松山英樹の裁定に同伴者も「悲劇だ」

松山英樹のペナルティに同伴者のJ・ワグナーも首をかしげた 全英オープン(2013)(3日目) 写真・村上航
松山英樹のペナルティに同伴者のJ・ワグナーも首をかしげた 全英オープン(2013)(3日目) 写真・村上航
 首位と3打差でラウンドしていた松山英樹が、17番(パー5)の2打目地点でスロープレーによる1罰打を受けた。

 規則6‐7にあるプレーのペースによると、各ホールのプレーに許される時間の限度を記載した「タイムパー」をスタート時に配布。特別な事情がないのにこの時間より遅れた場合や、前の組との間隔がスタート時の間隔より遅れた場合、その組はアウトオブポジションとなり計測される。各ストロークに許容される時間は、最初にストロークする選手は50秒、2番目は40秒以内で、この時間を超えたときにバッドタイムとなる。バッドタイム1回目は警告で2回目に1罰打、3回目に2罰打、4回目に競技失格と記載されている。

 松山の件に関してR&Aルール委員長のディビッド・リックマン氏によると、今回の18ホールの「タイムパー」は3時間41分。松山とジョンソン・ワグナー組は15番の時点でタイムパーより15分遅れで、前の組より4分遅れていた。松山は15番の15メートルのバーディパットに1分12秒を要し、16番ティに行く際に警告を受けた。そして、17番の2打目を打つ際に、2分12秒かかったとして1罰打となったのが経緯だ。

 しかし、17番のティショットは左に大きく曲がり、ギャラリーの背中に当たった。松山はギャラリーのところに駆け寄り、グローブにサインをして謝罪。ボールは深いフェスキューに埋まっていた。そこからフェアウエーに戻すのにブッシュとポットバンカーを超す必要があり、ライの確認やフェアウエーまでの距離の計算はフェアウエーから打つのとは状況が異なる。しかも、首位と3打差という場面では慎重になる。

「特別な状況では時間を考慮はする。今回も考慮した」(リックマン氏)

 と説明するが、どの時点から計測したかは明言していない。

「15番のパットで警告を受けたのはわかっていました。しかし、17番の2打目で、なんでペナルティを取られたのか意味がわかりませんでした。そんなに時間をかけたつもりではないのに」

 という松山。これには同伴競技者のワグナーも同調し、ホールアウト後、猛烈に抗議した。

「ヒデキのあのショットのときはちょっと時間がかかったのは確かだけど、状況が状況だっただけに(時間がかかるのは)仕方がないと感じた。いいプレーをしていたし、順位を考えても残念だ。だからボクも抗議した。ビューティフルなパフォーマンスだったからね。ペナルティを受けるのはかわいそうだし、悲劇だよ。後ろの組も待っているなら当たり前だけど、後ろも1・5組分くらい遅れていた。パーフェクトなタイミングでプレーしていたと思う。ボクはプレーが速いし、ファストプレー擁護派だ。R&Aはペナルティを出す際は、ベターなジャッジをしてほしい」(ワグナー)

 リックマン氏の記者会見では、外国人記者からも多くの質問が飛んだ。選手を動揺させるためにやっているのかという質問さえあった。

「選手を動揺させるためにやっているわけではない。プレーペースのポリシーがあって、どのツアーも同じように時間内に選手をプレーさせることは大切だ。しっかり前の組についていれば、そういった計測に入ることはない」

 と、リックマン氏はルールに則って計測、ペナルティを与えたという。

 ファストプレーはもちろん大切だし、勝負にかける1打で時間を要するのは世界のトップ選手なら誰にでもあることだ。大きな試合になるほど、その辺のバランスが難しくなるだろう。ただ、さまざまな状況を考えたときに、ワグナーがいうように松山にとっては悲劇だったことだけは間違いない。

文・小高拓

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