マスターズトーナメント

米国男子

マスターズ 藤田寛之、難度の高い技でパトロンを沸かせた本番力

水切りショットを同時に成功させた藤田寛之(左)と石川遼(右)
水切りショットを同時に成功させた藤田寛之(左)と石川遼(右)

4月10日。石川遼とともに、インコースの9ホールを回って開幕に備えた藤田寛之。前日は師匠・芹澤信雄の指導の下で打ち込みを行ったが、

「まだ自分がボールを飛ばすイメージと、スイングとイメージのギャップがある」

と、満足感は得ていない。しかし、16番パー3のティショットを1メートルにつけるなど、日に日にショットの精度は上がっている。

その16番パー3だが、練習日はグリーン手前の池を使って100ヤードほどの水切りショットにトライし、グリーンを狙うのが名物行事。パトロンたちの醍醐味(だいごみ)の一つでもある。月曜日のラウンドでは水切りショットに2回挑戦したが、いずれもグリーンに届かず失敗。成功に意欲を燃やして、この日も挑戦。石川と同時に打つダブル水切りショットに挑んだ。藤田の弾道は4回ほど水面を切ってグリーンに乗り、同時に打った石川も成功。息の合ったところを見せた。

「二人同時に成功するのは、なかなか難しいもの。自分はスキップをたくさんするようにドロー目に打ち、水面をうまくスキップできました。前回より高い技術に挑戦して成功しました」

2日目にしてパトロンの大歓声を浴び、マスターズの練習日を楽しんだ。

「自分のプレーをしっかりできれば、4日間戦えると思っています。ただ、どこでバーディが取れるか分からないし、逆にどこでもダブルボギーになりやすい。まずはダボを打たないようにしたい。ガラスのように速くて傾斜のあるグリーンは、1.5メートルの距離でも4メートルオーバーすることがあります。気持ちよさが続けばバンバンいけますが、グリーン上で一つミスがあるとパッティングのフィーリングがダメになるか可能性があるので警戒したい。自分の力を何パーセント出せるのか。がむしゃらにプレーするのではなく、抑えながらプレーしたいです」

右肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から十分な準備はできていないが、水切りショットで難度の高い技を成功させる力も持っている。43歳にして賞金王と、キャリア最高の成績を収めた実力はダテじゃない。培ってきた経験を生かして、いよいよ明日からオーガスタに挑む。

文・小高拓、写真・宮本卓

このトーナメントの事前情報

このトーナメントのニュース

関連ニュース

関連フォトギャラリー

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

トーナメントプロ公式サイト・ブログ