ジョンディアクラシック

米国男子

【コラム】石川遼、松山英樹にも励みになったJ・スピースの優勝

5ホールのプレーオフを制して初優勝を遂げたJ・スピース 写真・Getty Images
5ホールのプレーオフを制して初優勝を遂げたJ・スピース 写真・Getty Images
 オハイオ州シルビスのTPCディアランで開催されたジョンディアクラシックを制したのは、1993年7月27日生まれの19歳、ジョーダン・スピース。10代でのツアー勝利は31年、サンタモニカオープン(優勝はラルフ・ガルダール)以来という82年ぶりの快挙で、タイガー・ウッズもフィル・ミケルソンも成し得なかった記録を樹立した。

 テキサス州ダラス出身のスピースは、12年の全米オープンで21位に入りベストアマを獲得し、この成績でアマチュア世界ランキング1位に就いた注目のアマチュアだった。そして、地元テキサス大の2年生だった昨年12月にプロ転向し、2014年のツアーカード取得を目指し今季は推薦で米ツアーに参戦。3月のプエルトリコオープンで2位に入り、試合数の制限なしに推薦出場できるテンポラリーメンバーの資格を獲得(前年の米ツアー賞金ランキング150位の賞金を超えると与えられる)した。

 首位と6 打差で最終日を迎えたスピースの優勝を、誰が想像できただろうか。そういう意味で、スピースには幸運の女神がついていたのかもしれない。何しろ最終18番(パー4)でセカンドをグリーン右のバンカーに打ち込みながら、そこから打った第3打はワンバウンドでピンに当たってそのままカップイン、バーディを決めた。ピンに当たっていなかったら奥の池までオーバーしたかもしれないし、カップに入らなければ2メートルは残っただろう。このバーディで通算19アンダーとし、ザック・ジョンソン(米国)、デビッド・ハーン(カナダ)の3人によるプレーオフに突入。幸運を生かそうとスピースはプレーオフで粘りのプレーを見せ、5ホールに及ぶ戦いを制した。

 この勝利でスピースは、全英オープンの出場権を獲得。もちろん来季のマスターズにも招待されるし、何より目標だった『ツアーカード』を取得した。向こう2 年は、米ツアーのメンバーであることが保証される。

 ご存知の方もいるだろうが今季から米ツアーの制度が変わり、来季のレギュラーツアーのメンバーになるにはスピースのような方法(優勝するかフェデックスポイント、もしくは賞金ランキングでそれぞれ125位内に入る)しかない。今、松山英樹も全英オープンからカナディアンオープン、全米プロに出場(WGC‐ブリヂストンインビテーショナルに出場できるか否かは来週決定)し、賞金を加算して来季の米ツアーを目指そうとしている。石川遼も残り試合でランキング(賞金ランキング145位、フェデックスポイント150位)を上げようと必死だ。その二人にとって、ピアースの優勝は大いなる励みになったのではないか。石川、松山にも幸運が訪れることを期待したい。

文・武川玲子

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