AT&Tナショナル

米国男子

【コラム】偉大な父に着々と迫るビル・ハース

AT&Tナショナルを制し、また一歩偉大なる父に近づいたビル・ハース 写真・Getty Images
AT&Tナショナルを制し、また一歩偉大なる父に近づいたビル・ハース 写真・Getty Images
 AT&Tナショナル(6月27~30日、米国メリーランド州・コングレッショナルCC、パー71)で、ツアー通算5勝目を挙げたビル・ハース(米国)。父はいわずと知れたジェイ・ハースだ。ジェイはPGAツアー9勝、チャンピオンズツアーで15勝をマークし、59歳の今もチャンピオンズツアーで活躍している。

 ゴルフ界には親子でフィールドを同じにするケースも数多いが、父を超える活躍をするのはなかなか難しい。
現在も米シニアツアーで活躍するビル・ハースの父ジェイ・ハース 写真・Getty Images
現在も米シニアツアーで活躍するビル・ハースの父ジェイ・ハース 写真・Getty Images 【拡大】
 例えば、メジャー18勝のジャック・ニクラウス(米国)。息子のゲーリー・ニクラウスも一時はPGAツアーでプレーしたが、勝利には届かなかった。スタドラー父子も同じケースだろう。マスターズ覇者の父クレイグは、PGAツアー13勝、チャンピオンズツアー9勝。しかし、息子のケビンは未勝利だ。

 ハース家はプロゴルファーの一族。父ジェイの叔父は、1968年マスターズ覇者のボブ・ゴールビーだ。そのゴールビーの手ほどきで、ジェイはゴルフを始めたという。また、ジェイの弟、つまりビルの叔父にあたるジェリーは、ゴルフの名門・ウエイクフォレスト大学(米国ノースカロライナ州)のゴルフコーチを務め、ジェイもビルも同大学の出身と、まさにエリートの集まりだ。
ジェイ・ハースの叔父ボブ・ゴールビーは1968年のマスターズを制した 写真・Getty Images
ジェイ・ハースの叔父ボブ・ゴールビーは1968年のマスターズを制した 写真・Getty Images 【拡大】
 04年にプロ転向したビルが、ツアー初優勝を挙げたのは10年のボブ・ホープクラシック。このとき、父ジェイが突如応援に駆けつけたが、息子には分からないよう木の陰に隠れ、心配そうにプレーを見守っていた。そして11年、ビルはフェデックスカップで総合優勝を果たし、その後も順調に勝利を重ね、メジャー初制覇にもっとも近い選手の一人といわれている。

 そのビルに5月、念願の息子が誕生した。

「子供ができて、この子にどうしてもトロフィーを見せたいと思って戦った」

 というビル。父の勝利数に達するにはまだ時間が必要だが、父が達成できなかったメジャー制覇を成し遂げれば、そのときには父を超えたといってもいいのではないか。

文・武川玲子

このトーナメントのニュース

関連ニュース

関連フォトギャラリー

Pargolf Members

すでに会員の方はこちら

最新トピックス


アクセスランキング

トーナメントプロ公式サイト・ブログ