樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
史上7人目のアマ優勝なるか!?プラチナ世代・高久みなみは切りかえ上手な武蔵丘マイスター
アマチュア優勝に前進した高久みなみ 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント(2018)(2日目) 写真・村上航
<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目◇27日◇武蔵丘ゴルフコース・埼玉県(6585ヤード・パー72)>
アマチュアの連続予選通過のタイ記録(10試合)を持つ安田祐香(滝川第二高3年)や「日本女子アマ」、「日本ジュニア」の二冠を達成した吉田優利(麗澤高3年)、「日本女子オープン」で8位タイに入った後藤未有(沖学園高3年)らプロトーナメントでも活躍を見せている2000年度生まれのいわゆる“プラチナ世代”から、また1人スター候補が現れた。高久みなみ(明秀学園日立高3年)である。
4位タイから出た高久。この日は2番でボギーが先に来る苦しい展開となったが粘りを見せて前半をパープレーで切り抜けると圧巻は後半。ボギー1つをたたいたものの14番からの3連続を含む5バーディを奪取。「自分でもびっくりしました」と首位と3打差につけて逆転優勝を狙う。
持ち味が存分に発揮された。前半の2つのボギーはともに3パット。気持ちが切れてもおかしくなかったが、落ち着いていた。「今日はボギーが先行して流れが悪いと思っていましたが、前向きに立ち直れました。特に何かしたわけではなく、自分はすぐに切り替えられるほうなので」。好スタートから一転、2日目の序盤から苦しい状況となっては、プロでもズルズルいくもの。そこで踏ん張れるのは並大抵ではない。
また、今週がプロトーナメント3試合目だが、出場した試合は全てこの大会。高校1年生から3年連続でマンデートーナメント(予選会)を突破している。もちろん今大会以外の出場を考えていないわけではないのだが…。「このコースは相性がいいと思います。たとえティショットが曲がっても運良くラフに入らないところとかも(笑)」。いいフィーリングも追い風となっている。
アマチュアでの優勝となれば7月の「センチュリー21レディス」を制した米国の20歳、クリスティン・ギルマン以来史上7人目の快挙となる。「スコアも大事ですが、楽しく笑顔でプレーしたい。(他のプラチナ世代は)気になりますが自分は自分です」。相性の良さとメンタル面の強さを生かして、プラチナ世代最初のツアー優勝となるか。(文・秋田義和)
記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)
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