大王製紙エリエールレディスオープン

国内女子

シード権争いは変動起こらず! 50位の柏原明日架が逃げ切る

ルーキーで初シードを獲得した柏原明日架 大王製紙エリエールレディス(2015)(最終日) 写真・佐々木啓
ルーキーで初シードを獲得した柏原明日架 大王製紙エリエールレディス(2015)(最終日) 写真・佐々木啓

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 イ・ボミ -3 -16
2T 鈴木 愛 -3 -11
2T 渡邉 彩香 -1 -11
4 上田 桃子 -1 -10
5T 笠 りつ子 -4 -9
5T アン・ソンジュ -4 -9
5T イ ナリ -3 -9
8 表 純子 -6 -8
9T 全 美貞 -7 -7
9T 吉田 弓美子 -3 -7
大王製紙エリエールレディスオープン(11月19日~22日、福島県・五浦庭園CC、6460ヤード、パー72)

 2位以下に5打差をつけるブッチ切りの優勝で、伊澤利光が持っていた年間獲得賞金額の記録を上回ったイ ボミ。あらためて自分の強さをまざまざと見せつけた形となったが、しかし、その陰でもう1つの熾烈な争いが繰り広げられていたことをご存知だろうか。賞金ランキング50位をボーダーとしたシード権争いだ。

 今大会前までに50位にいたのが新人の柏原明日架。獲得賞金額は1728万6000円だ。その柏原を追うのがベテランの福田裕子で1717万2833円。その差はわずかに11万3167円しかない。仮に福田が柏原を1打上回ると、タイの人数によってどちらが獲得賞金額で上にいくか分からない。

 2人とも3日目終了後のスコアが1オーバー。最終日、柏原はインコースから、福田はアウトコースから、ともにトップスタートでティオフしていった。

 まずは柏原がスタートの10番パー4でボギーをたたく。逆に福田は4番パー4でバーディが先行するが、8、9番を連続ボギーとし、どちらも1オーバーでハーフターン。インに入っても一進一退の攻防が続き、ついに最終ホールを残すのみとなった。

 柏原は9番パー5の3打目をグリーン左の傾斜に落とす。エッジからピンまで5ヤードしかない状況で、柏原が考えたのは無理にピンそばを狙うよりも確実にグリーンに乗せること。その結果、ピンを6メートルほどオーバーしたが、納得はしていた。あとはこれを沈めるしかない。思い切って打ったものの、あとひと転がりが足りず、ボギーに。この時点で福田が1打のリードとなる。

「ホールアウトした時点ではもうダメだと思いました」(柏原)

 しかし、一歩遅く最終ホールを迎えた福田もピンチを迎える。18番パー5の3打目でグリーンをとらえることができず、約15ヤードのアプローチを残す。少し強めに打ったボールはピンを2.5メートルほど通り過ぎて止まる。返しは下りのスライスだったが、しぶとく沈めて、柏原との1打差を守った。

「なんとか粘りましたね」

 と福田。この時点では福田が柏原の獲得賞金額を逆転し、4000円ほどリードした。先輩の意地を見せたと思われたが、刻々と状況が変わっていく。後続の選手がスコアを落
とし始めたのだ。

 柏原とタイスコアだった選手の数が減ったことで、柏原の獲得賞金額が上がり、福田を再逆転。その後も徐々に差を広げ、最終的に2万3167円差で柏原が逃げ切った。
僅差でシード復活を逃した福田裕子 大王製紙エリエールレディス(2015)(最終日) 写真・佐々木啓
僅差でシード復活を逃した福田裕子 大王製紙エリエールレディス(2015)(最終日) 写真・佐々木啓 【拡大】
「私の場合、アマチュア時代からスロースターターだったので、ある程度シードを取れなくてもQTで頑張ればいいという考えはありました。でも、シードを獲得したことで、今年が実りある1年になったと思います」

 と柏原。一方、シード復活にあと1歩手が届かなかった福田は、

「悔いはありません。やれるだけやりました。ファイナルQTで頑張って上位に入り、来年フル参戦できるように頑張ります」

 と気丈に話した。結果だけ見れば、逆転劇は何も起こらなかったが、水面下では激しいシード争いが行われた今大会。小林浩美会長によれば、ここ最近はトップクラスだけではなく、ツアー全体の底上げがされているという。

 来季は最終戦を出身地の宮崎で開催されるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで迎えたいという柏原。女子プロ界を活性化するためにもぜひその目標を達成してほしいところだ。

文・山西英希

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