ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント
井芹美保子、得意のアップダウンコースで念願のツアー初優勝なるか!?
悲願のツアー初優勝を目指し、2打差の2位タイで最終日を迎える井芹美保子 ゴルフ5レディス(2015)(2日目) 写真・村上航
ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント(9月4日~6日、岐阜県・みずなみCC、6559ヤード、パー72)
今年の5月で30歳を迎えた井芹美保子が7バーディ、3ボギーの68で回り、通算7アンダーで首位と2打差の2位タイにつけた。
「最後の2ホールでボギーをたたいてもったいない気もしますが、ショットが安定しているので、バーディを数多く取れたと思います」
井芹はサマンサタバサガールズコレクションレディーストーナメント(7月17~19日)からドライバーのシャフトをしなるタイプから少ししなりを抑えたものに替えたが、その結果、左右へのブレが少なくなったという。ドライバーさえ曲がらなければ、グリーンをとらえる自信はある。ましてや、今大会の開催コースであるみずなみCCには、井芹が得意とする打ち上げ、打ち下ろしホールが少なくない。
「私が生まれ育った熊本には、アップダウンのあるコースがわりと多いんです。だから、傾斜からのショットは昔から得意なんですよね」
井芹式傾斜からのショットは、傾斜に逆らわないことだという。左足下がりのライではボールを右に置き、左足上がりのライではボールを左に置く。あとはいつもと同じスイングをするだけだ。
また、ツマ先上がりのライからはフックボールを、ツマ先下がりのライからはフェードボールを打つなど、自然に出る球筋を生かす。さらに距離感は、打ち上げホールと打ち下ろしホールでは、どちらもおおげさに読むのがコツだという。
日本女子アマのタイトルホルダーであり、プロテストもトップで合格しながら、ツアー未勝利という成績は不本意だという井芹。しかも、ここ3年はシード権すら失っている。
「当然、このチャンスを逃すつもりはありません。優勝を目指して戦うだけです。ただ、イ ボミ選手よりも上にいくには、66~67をマークしないと難しいでしょうね」
同い年には宮里藍、横峯さくら、池田勇太などスターが多い。失われた20代を取り戻し、華やかな30代を迎えるためにも、まずは悲願のツアー1勝を挙げたいところだ。
文・山西英希