ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ
木戸愛がクラブ契約フリーで「とっても楽しみ」
3年ぶりの勝利へ向けて好スタートを切った木戸愛 ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ(2015)(1日目) 写真・鈴木祥
ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ(3月13日~15日、高知県・土佐CC、6217ヤード、パー72)
3年ぶりのツアー通算2勝目を目指す木戸愛が6バーディ、2ボギーの4アンダー、5位タイの好スタートを切った。
今季から使用クラブを全て契約フリーにしているが、
「いろいろクラブを試せるのでとても楽しみでワクワクします」
とは話すものの、現在はドライバー、フェアウエーウッド、アイアンとホンマのクラブを使用する。女子ツアーで使用率がグングン上がる同社のクラブを試してみたいと思っていたという。
「他のプロが打っているのも見ていましたし、契約ではありませんが、ツアーでのサポート体制も素晴らしいです。中学のころにはホンマのクラブを使っていたこともあるんです。使ってみての感想もイメージどおりでした。アイアンなどは何度も調整を重ねて、今は全く不安がありません」
クラブを替えてすぐに結果が出ることは意外と少ない。プロほど研ぎ澄まされた感覚を持つと、それまで使用していたクラブのときの感覚が残ることがあるからだ。開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは、初日こそ73のオーバーパーをたたいたが、2日目、最終日、そして今日とアンダーパーを並べた木戸。どうやら感覚はしっくりきているのだろう。
そんな木戸には今季の大きな目標が一つある。
「今年は平均ストロークをアンダーパーに持っていきたいと思っています。どのラウンドでとかポイント、ポイントではなく、年間を通して安定した成績を残してアンダーパーにしたいです」
3年間優勝から遠ざかって、殻を破る必要性を感じた。目標達成は全てを変えないとかなわない。今回のクラブ契約も含めて、昨年から師事する芹澤信雄のチームメンバーにもなった。後は、自らで勝利を勝ち取ることが求められる。
「今日のようなラウンドが最終日のバックナインで起こってしまったら本当にダメだと思います」
アンダーパーをマークしても、後半2ボギーを喫したことをなおも悔やんだ木戸。この言葉からも、今季は大きく羽ばたきそうな予感がする。
文・高桑均