伊藤園レディスゴルフトーナメント

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初優勝の前田陽子はこんな選手! ピンゴルフのツアー担当に聞いた

今月26日に30歳を迎える前田陽子、20代最後でのツアー初優勝で遅咲きのシンデレラが誕生した 伊藤園レディス(2014)(最終日) 写真・佐々木啓
今月26日に30歳を迎える前田陽子、20代最後でのツアー初優勝で遅咲きのシンデレラが誕生した 伊藤園レディス(2014)(最終日) 写真・佐々木啓

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 前田 陽子 -2 -9
2 大城 さつき -5 -9
3 上田 桃子 -3 -8
4T 福田 真未 -6 -7
4T 鈴木 愛 -3 -7
4T 渡邉 彩香 -3 -7
4T 北田 瑠衣 -3 -7
4T カン・スーヨン -2 -7
4T 原 江里菜 +1 -7
10T 表 純子 -4 -6
伊藤園レディス(11月14~16日、千葉県・グレートアイランドC、6639ヤード、パー72)

 今季はファイナルQTランキング12位の資格で、ほとんどの試合に出場してきた前田陽子が、ツアー初優勝を遂げた。シード権を持たないどころか、前週まで32試合に出場し賞金ランキング68位と、来年の出場権をかけたQTに進む覚悟を決めていた前田の優勝で、今季の出場権を持つ日本女子ツアー参戦選手4人(前田のほか、大山志保、一ノ瀬優希、鈴木愛)がすべて優勝したピンゴルフジャパンのツアー担当者に、前田のことを聞いた。

 2006年にツアー登録、08年プロテスト合格の前田は、今季フル参戦をするまで、レギュラーツアーへの出場は06年1試合、07年1試合、08年4試合のみ。生涯獲得賞金は1115万8666円で409位だった。

「一昨年からモニター契約をして今年、正式に使用契約をしました。当社の契約プロである上野藍子の高校の後輩だったことから、試合に出られないときには上野のキャディをしていたりしたんです。その縁もあって使ってもらうようになりました」(ピンゴルフジャパンツアー担当・浦山康雄さん)

 香川県にある香川西高校で、上野が3年生のときに前田は1年生だった。上野の弟が前田と同級生だったことから、先輩・後輩という間柄を越えて、仲良くなったという。上野の影響はそれだけではない。上野が指導を仰いでいた今堀りつに昨年から指導を受けるようになった。アライメントに始まって徹底的にチェックを受けたという。

 新聞各紙やテレビ中継でも紹介されていたように、「ゴルフだけでは食べていけないから」(前田)と、地元の段ボール工場でアルバイトをしながらゴルフの練習をしていたが、今季のほとんどの試合の出場権を得たことから、年明けにアルバイトを辞め、ゴルフに専念した。

「シーズンオフのキャンプは、ほかの契約選手とともにアメリカ本社の施設で行ったのですが、ゴルフに熱中できる環境がよかったのか、とにかく長い時間練習をしていました」(浦山氏)

 ずっと、レギュラーツアーに出場することができず、ステップ・アップ・ツアーを主戦場として29歳、もうすぐ30歳になる前田は、今季、レギュラーツアーの多くに出場できるようになっても、親しい選手がいなかった。2日目、最終日に同組でラウンドした西山ゆかりとは、常に練習ラウンドをともにしている、“ステップ・アップ・ツアーからの昇格仲間”だ。

「西山選手が先に優勝争いをしたり、シード権を決めたことで、西山さんと比べて何が足りないのかを考えるようになったようです。西山さんのほうが飛距離が出るのは仕方ないけど、小技がうまいよね、という話になりました」(浦山氏)

 練習ラウンド仲間とのペアリングもあって、初の優勝争いにも関わらず、緊張感もなく堂々とプレーしているように見えた前田だが、本来は緊張しやすいタイプだという。

「2週間前の樋口久子 森永レディスのときは、この試合で賞金ランキング70位までに入れば、来年の出場権をかけるセカンドQTが免除になるとあって、初日のスタート前からガチガチに緊張していました。“今日で決まるわけじゃないんだから”と声をかけると、“私、そんなに緊張していますか!?”と言っていたほどです」(浦山氏)

 優勝したことでアルバイトはもちろん、もうQTの心配はしなくていい。遅咲きだがまだまだ花は大きく成長している途中といえるだろう。

文・武井真子

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