日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯

国内女子

鈴木愛 あの日の自分に負けたくないな

優勝よりも昨年のプロテストのリベンジを果たしたいという鈴木愛 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(2014)(2日目) 写真・佐々木啓
優勝よりも昨年のプロテストのリベンジを果たしたいという鈴木愛 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(2014)(2日目) 写真・佐々木啓

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 鈴木 愛 -5 -7
2 穴井 詩 -1 -3
3T 成田 美寿々 -2 -2
3T 申 ジエ -1 -2
3T イ ナリ -2 -2
6T イ・ボミ E -1
6T 黄 アルム +1 -1
8T フェービー・ヤオ -2 E
8T 上田 桃子 -1 E
8T リ・エスド -3 E
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月11~14日、兵庫県・美奈木GC、6645ヤード、パー72)

 スタートした130人中たった一人のノーボギーラウンドは、昨年このコースでプロテストに合格、今季初めてツアーフル参戦している鈴木愛だ。

 トップと1打差2位タイからスタートした鈴木は1、5、11、16、17番ホールでバーディを奪い67でラウンド、2位に4打差で単独トップに立った。

 昨年の最終プロテスト(7月30日~8月1日)はこの美奈木GCで3日間行われ、鈴木は最終日の15番ホールまで10アンダーでトップに立っていたが、上がりの16、17、18番をボギー、ボギー、ダブルボギーとし、トップ合格を逃した。さらに今季のツアー出場権をかけたサードQT(11月26~28日)もこのコースを選択して通過、ファイナルQTへ駒を進めている。このコースの経験値の高さを見事に生かしきった。

「プロテストのリベンジがしたいという思いがあります。プロになってどれだけ成長できたか確認できるし、プロになってゴルフも変わってきたと思います。一番成長したのはアプローチだと思います。それからミスしたときに気持ちが出やすいのですが、ポーカーフェースで落ち着いてできるようになっています」

 と、1年前と今の自分自身を比べた。プロになって2年以内に優勝、そして今季のシード権獲得を目標にこれまで戦ってきたというが、昨年末のファイナルQTで51位と、今後の試合では出場人数が少なくなるため、出場が微妙になる。現在賞金ランキング67位と、来季のシード権を獲得するためには、まとまった金額を加算したいところだ。

 昨年のプロテストに合格した鈴木は9月末、ステップ・アップ・ツアーの中国新聞ちゅーピーレディースカップに優勝、さらに今季も4月にステップ・アップ・ツアーのラシンク・ニンジニア/RKBレディースで優勝している。レギュラーツアーはヤマハレディースオープン葛城、スタジオアリス女子オープン、フジサンケイレディスと3戦連続で予選落ちをしていた。そこで今季の鈴木にとってのターニングポイントが訪れる。

「今のキャディさんに(次戦の)サイバーエージェントレディスで初めてお願いしたんです。それで初めて予選通過しました。盛り上げてくれるのが上手ですし、相談しても意見が合うことが多いので、その後もできる限りお願いしています」

 それまではハウスキャディか、プロを目指している妹の花奈さんがキャディを務めるかのどちらかだった鈴木。昨年、レギュラーツアーに出場した際、花奈さんがキャディを務めているときに世間話をしたのをきっかけに知り合った、プロキャディの高見明弥さんにキャディをお願いすることにしたのだ。

「サイバーエージェントレディスでキャディを務めることになったときに、話をしていた中で、鈴木さんは“レギュラーツアーで活躍している選手たちのレベルまで私は到達していない”と思いこんでいることが分かったんです。ですから、プロテスト合格してから、ステップ・アップ・ツアーですでに2勝を挙げて、結果を十分残している。もっと自分はできると思ったほうがいいという話をしました」(高見さん)

 それ以後、レギュラーツアー12戦中予選落ちは2回と、安定した成績が残せるようになったのだ。さらに、先週のゴルフ5レディスでは3日間とも70とスコアを伸ばしており、今日で5ラウンド連続でアンダーパープレーとなっている。

「今の成績からすると予選を通って、真ん中ぐらいに行けるかどうか。ときどき10位ぐらいにいけるとうれしいし、私自身、そのぐらいの順位にはいけると思えるようになりました」(鈴木)

 ウエーティングで毎試合出場が確定するのがギリギリという状況の中、確実にツアーに居場所を見つけた鈴木。その自信を、コースへの経験値が後押しした。

「この大会に入るときに、プロテストのときにスコアを崩した上がり3ホールにはトラウマがあったので、15番ホールまでにできるだけバーディを積み重ねようと。今年からツアーに本格参戦したばかりなので、マネジメントや傾斜地の判断など、もう少しという部分はあるから、思うだけではなく言葉にして確認していこう、という話をしています」(高見さん)

 メジャーという大舞台で訪れた初優勝のチャンス。

「プロテストの思い出のコースで、あの日の自分に負けたくないなと。スコアのこともあまり考えていなかったし、優勝しようとはあまり考えてないです」(鈴木)

 明日以降は、経験したことがないような大きなプレッシャーが訪れるかもしれないが、経験を大きなアドバンテージとして、最終日の上がり3ホール、スコアを伸ばしきることができるだろうか。

文・武井真子

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