NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
大山志保 雷雨中断で流れを取り戻す!
プレッシャーもかかる最終日最終組で、どれだけできるか楽しみだという大山志保 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント(2014)(2日目) 写真・村上航
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント(8月15~17日、長野県・軽井沢72G北C、6555ヤード、パー72)
「長い1日でしたね(笑)」
ホールアウト直後に1日を振り返った大山志保。5バーディ、ノーボギーのラウンドで首位と2打差の9アンダーから昨年11月以来のツアー14勝目を目指す。
出だしの1番で幸先よくバーディを奪い、続く2番もバーディ。5番でもバーディパットを決めガッツポーズが飛び出したが、その後の8ホールはパーを重ねた。14番で2メートルのバーディチャンスにつけ追撃態勢にはいったが、そこで雷雨接近のため一時中断。勢いに乗りたいところでの不運も、再開直後にこれを沈めると17番でもバーディ。18番では突如、濃くなった霧のためピンが見えない中、かすかに見えるギャラリースタンドの文字を頼りに煙るグリーンに放ったショットがグリーンをとらえ、パーでホールアウト。長い1日を乗り切った。
「朝の練習場では今日のほうがフィーリングがよかったです。昨日よりショットがよかったので自分に期待していました。パッティングもここというところを決められて全体的によかったです」
ヨネックスレディスから4試合連続でトップテンを果たし、先月は全英リコー女子オープンにも参戦。シーズン前半戦に悩んだパッティングも6月に自腹購入したパターで復調。優勝も近いところまできている。
そんな大山だが、最終日最終組となる明日に向けては意外なほど冷静だ。
「ショットのフィーリングはよくなっていますが、(優勝は)あまり意識せずにやりたいですね。まだまだですよ。最終組はいい経験。プレッシャーもかかると思うけどその中でどれだけできるか楽しみです」
気持ちは冷静でも、気迫あふれるプレーで波に乗ると一気に攻めに転じる大山。賞金女王を戴冠した8年前の以来の大会2勝目なるか。トレードマークのガッツポーズに注目だ。
文・高桑均