ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ
プロも認めた! アマチュア、森田遥さんの実力
惜しくも1打差でアマチュア優勝を逃した森田遥さん ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ(2014)(最終日) 写真・佐々木啓
ヨコハマタイヤ PRGRレディスカップ(3月14~16日、高知県・土佐CC、6232ヤード、パー72)
昨年の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技を制した森田遥さんが、通算6アンダーで3位タイに入り、ローアマチュアを獲得した。
「悔しい。本当に悔しいです…」
開口一番、そう口にした森田さんの表情は、あと一歩のところで優勝を逃した悔しさ、負けん気の強さがにじみ出ていた。
ナショナルチームメンバーとして多くの海外試合を経験している17歳は、プロの試合でもまったく物怖じしていなかった。むしろ日を追うごとにコースに慣れ、スコアを伸ばしていった。
最終日はトップと3打差の8位タイからスタート。十分に逆転優勝の可能性は残されており、多くのギャラリーを引き連れるほど、注目度も高かった。
最終日は5バーディ、ノーボギーの完璧な内容。だが、一つ悔やまれるのが16番(パー4)で、1メートルのバーディパットを外したことだ。
「すべてはこのパットです。これが入っていればトップに並んでいたので、どうしても悔やまれます。ルーティーンはいつものリズムを心がけましたし、全体的に自分のプレーができたことには満足しています」
確かにこのパットを外した以外は文句なしのゴルフだった。ティショット、セカンドショットの距離感や精度は、プロも舌を巻くほどのレベルだ。
最終日に同組だった一ノ瀬優希は、
「去年のサントリーレディスオープンで一緒に回ったのですが、彼女はすごく距離感がいい。アマチュアのレベルじゃないよねってキャディさんと話していました」
と評価する。
森田さんが女子のレギュラーツアーに出場したのは2009年の大王製紙エリエールレディスからで、今大会で15試合目。もちろん、今大会の3位タイは最高位で、これまでの試合経験が生きたのは間違いない。
「昨年、4日間大会のサントリーレディスオープンをアンダーパーで回れたあとから、プロの試合では上位にいきたいと思うようになりました」
今まではテレビを見る側だったのに、見られるのがすごく不思議な感覚だったという森田さんは、
「もっと優勝争いの緊張感を味わっていきたい」
と笑顔を見せる。
次にプロのトーナメントに出場するのは、サイバーエージェントレディス。今大会の悔しさをバネに、次はアマチュアとしての優勝を目指す。
文・キム ミョンウ