最終18番パー5の3打目、残り75ヤードからアプローチウェッジで放った打球は、ピンそば30センチに止まった。あわやイーグルかと思ったほどのナイスショットに、馬場ゆかり本人もうれしさと悔しさの入り交じった表情を浮かべた。
「その時点でトップが2アンダーだったし、どうせなら入ればよかったのに……」
と、ラウンド後は苦笑い。前日の大雨で止まると思われたグリーンが思いのほか硬かったこともあり、前半9ホールをオールパーとスコアを伸ばせなかった。それが最後に響いた形となったが、今季7戦目で早くも3度目のトップ5には満足気な表情を見せた。
「昨年と比べると今年はいいスタートを切れているので、うれしいです。優勝はいい流れとツキがあったときにできればいいですけど、なかなか勝つのは難しいですね」
そういいながらも、翌週開催のフジサンケイレディスを開催する川奈ホテルGC富士Cとは相性がよく、大好きだという。
「コウライグリーンも平気なので、ぜひ上位を狙いたいです」
と、早くも次の目標に照準を絞っていた。
文・山西英希、写真・佐々木啓