マンシングウェアレディース東海クラシック
横峯さくら「200ヤードあれば十分」の真意
今季2勝目に大きく近づいた横峯さくら マンシングウェアレディース東海クラシック(2013)(2日目) 写真・村上航
横峯さくらといえば、豪快なオーバースイングから繰り出すビッグドライブが持ち味だが、最近どうもそのビッグドライブにお目にかかれていない。それどころか、セカンドオナーだったりすることが珍しくないのだ。一体何が起こったのだろうか。
「ゴルフはスコアを作っていかなければいけませんが、そのためにはドライバーショットの飛距離が200ヤードあれば十分なんです」
現在、横峯の持ち球はフェードである。フェードヒッターにとって、最も嫌なミスは左への引っかけだ。230ヤード以上飛ばそうとすると、どうしても腕に力が入り、引っかける危険性が出てくる。それを防ぐには、最初から200ヤードぐらい飛ばすつもりで、軽く振ることが一番だ。
「多少セカンドショットの飛距離が残りますが、それでも自分がイメージしたボールだけが出ていれば、安心して振り切れるので、意外と飛んだりするんですよ」
と横峯。ドライバーショットのスイングが安定してくれば、それはアイアンショットにもいい影響を与えるのか、ピンをデッドに狙うことが多くなったという。あとはどこまでパットが入るかだが、この日のパット数はなんと25。バーディ合戦にも十分対応できる数字だ。
今大会で優勝を飾れば、生涯獲得賞金が9億448万1872円となり、福島晃子を抜いて歴代2位となる。今年は記録づいている横峯だけに、達成する可能性は十分アリだと見た。
文・山西英希