マンシングウェアレディース東海クラシック
ホステスプロ宮里美香、世界ランク20位の証明
談笑しながらのリラックスラウンドで好調さを発揮した宮里美香(中央・比嘉真美子、右・森田理香子) マンシングウェアレディース東海クラシック(2013)(1日目) 写真・村上航
6バーディ、1ボギーの67をマークし、首位と2打差の3位タイにつけた宮里美香。ホステスプロとして優勝争いに絡むと前日から宣言していたが、その言葉に偽りがないことを証明した。
米国に比べて欧州から帰国する場合、時差ボケが激しいため翌週のトーナメントには出場しない方針だった。ところが、今回はエビアン選手権がメジャーになったことと、今大会のスポンサーがウエア契約を結ぶデサントだったことから出場を決断した。
「ラウンド中は不思議と疲れを感じなかった」
とプロ根性を見せた宮里だが、それだけで好スコアをマークできるはずはない。前半は慣れないコウライ芝に戸惑い、アイアンショットを右に打ち出すことが多かったが、途中から微調整し、後半のハーフだけで4つのバーディを奪った。圧巻は最終18番パー4のセカンドショットだ。ピンまで残り124ヤード。9番アイアンを手にした宮里は通常のハーフショットでいくか、フェースを少し開きボールを高く上げるハーフショットを打つかで迷った。結局、ハイハーフショットを選択したが、見事ピンそば3メートルにつけてバーディ。
「初日としてはいいラウンドだった。仲のいい(比嘉)真美子とたくさん話もできたし、充実した1日でした」
現在、ワールドランキングは20位。残り2日間、世界で戦う技術と経験をベースに、時差ボケを吹っ飛ばすプレーでファンを沸かせる構えだ。
文・山西英希