ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

国内女子

集中力が緩んだのを感じた宮里藍

一時は2位と4打差の首位も、後半失速し2位タイでフィニッシュした宮里藍 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(2013)(最終日) 写真・鈴木祥
一時は2位と4打差の首位も、後半失速し2位タイでフィニッシュした宮里藍 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(2013)(最終日) 写真・鈴木祥

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 イ ナリ -2 -5
2T 宮里 藍 -4 -4
2T テレサ・ルー -1 -4
4T 馬場 ゆかり -3 -3
4T 穴井 詩 -2 -3
6 リ・エスド E -2
7T 比嘉 真美子 -6 -1
7T 菊地 絵理香 -3 -1
7T 佐伯 三貴 -2 -1
10T 大山 志保 -2 E
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(9月27~29日、宮城県・利府GC、6498ヤード、パー72)

 首位と3打差の6位タイからのスタート。

「この難しいセッティングなら3打差はあってないようなもの」

 と、宣言どおり、14番ホールまで7バーディの快進撃、一時は2位に4打差をつけた宮里藍だが、15番パー3でカラーから4パットのダブルボギーをたたくと、17番パー4でもボギー。18番パー5で下りのバーディパットを惜しくもはずし、イ ナリに再逆転を許してしまった。

「スタートから、スコアボードを見ないようにして、行けるところまで行こうと思ってプレーしました。それでいい集中力でいられましたし、自分では半分以上満足しています」

 そんな宮里が思わずスコアボードを目にしてしまう。

「15番ホールでグリーンに上がったときに、否が応でも目に入る位置にスコアボードがあったんです。それで自分がトップと4打差ということより、自分がとてもいいプレーをしていることを知ってしまって。それまでいい状態だった集中力が緩んでしまったのを感じました」

 この一瞬が、明暗を分けてしまった。カラーから4パットでダブルボギー。

「もともと15番は今日のピンポジションの中で一番難しいところに切ってあってプレッシャーがかかったこともありました。それでいいショットを打った後に自分の状況を知ってしまって。14番パー5でバーディを取ったときのパッティングのアドレスとは、15番のファーストパットで構えたフィーリングが、明らかに違ったんです。自分自身で“これはマズイな”と思ったのですが、時すでに遅し、でした。

ここがゴルフの怖いところで、一瞬でも緩んでしまった集中力はそれを戻すのがとても難しいんです。(スコアボードは)ボールの位置を確認するときにチラッと見えてしまっただけなのですが、でもあのとき意を決して、あそこにスコアボードがあると知っているなら見ないようにするべきだったんだと思います。

それまではいいゴルフをしていたし、スコアは見なくても優勝争いをしているという感覚もずっとありました。まだまだ行けるところまで行くんだ、という勢いが自分の中にあったのが、ふっとなくなってしまって守りに入ってしまいました。

スコアボードを見てうまく行くこともあるし、今日のように裏目に出てしまうこともある。あまりこういう形になったことがなかったので、すごく勉強になりました」

 不可抗力とはいえ、15番グリーンでのミスの後も、ベストを尽くし続ける宮里の姿勢は変わらず。負けて悔いなしの心中は、会見場に現れたときの表情に表れていた。そんな宮里の表情が少しキリッとしたのは、その勝利を見ようと詰めかけた、1万人超の仙台のギャラリーに話が及んだときだった。

「9番ホールで一度クラブハウスに戻るとき、たくさんのギャラリーが“がんばれ!”と声をかけてくださいました。その声援にはちょっと感情的にグッとなるくらいで、その自分をおさえて、“今の流れをこのまま後半9ホールに持っていくんだ!”と気持ちを持っていくのに必死でした。やっぱり高校生活、青春時代をこの土地で過ごせてよかった。長い目で見ると震災から2年しか経っていないんですけど、これだけたくさんの人が元気に応援してくれるのがすごくありがたい。励みになった一週間でした」

 次週の日本女子オープンにも参戦する。

「今週、これだけ難しいセッティングになっているとは思わなかったので、まさか2週連続でメジャーになるとは(笑)、という感じですけど、しっかりと気持ちを切り替えて、来週は来週のコースを攻略できるように頑張りたいです」

 優勝はならなかったが、3日間大会を盛り上げた宮里のプレーは、仙台のファンの心に焼きついたはずだ。

文・武井真子

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