ISPS・ハンダカップ・フィランスロピーシニアトーナメント
東聡がシニアツアー初制覇!
2日間の最少ストロークを更新して優勝した東聡 ISPS・HANDA CUP・フィランスロピーシニアトーナメント(2013)(最終日) 写真・PGA
PGAシニアツアーの第5戦・ISPS・ハンダカップ・フィランスロピートーナメント(7月11~12日、神奈川県・箱根湖畔GC)の最終ラウンドが行われた。
前日の夜、グリーンに散水をした影響か、「グリーンが重くなった」と各選手がタッチを合わせるのに苦労し、全体的にスコアは伸び悩んだ。その中で抜け出したのは、トップと1打差の2位でスタートした東聡。出だし2ホールを連続バーディで波に乗ると、そのままの勢いを持続してノーボギーの65、6アンダーで回り、通算12アンダーでフィニッシュ。シニアツアー参戦4年目でうれしい初優勝を飾った。優勝ストロークの「130」は、1991年以降では、2011年に榊原温泉GCシニアで水巻善典が記録した132ストロークを更新する2日間大会の最少ストロークの新記録となる。
2位にはこの日東と同じ66をマークした湯原信光が入り、初日1オーバーだったが、この日のベストスコアとなる63をマークした菅原洋一と、高見和宏が入った。
同時開催されていた「ISPSスーパーシニア」では、矢部昭が今日もスコアを1つ伸ばし、2位に8打の大差をつけて優勝を飾った。
上位選手のコメント
東聡
「シニアプロとしてツアーに勝ててうれしいし、これからまた頑張っていけるような気がしてハッピーだよ。まだ中嶋(常幸)さん、室田(淳)さん、(尾崎)直道さんという3人の王者の足元にも及ばないけど、この優勝で少しは突っ込んでいけるかな。それにしても今回は本当にパターに助けられた。ショットはいただけなかったけど、練習ラウンドからグリーンが読めていたからね。2日間大会の最少ストロークということだけど、記録に残るのは光栄なことだし、これからもいい記録を残したい」
湯原信光
「今年2月にタイで若い連中とキャンプをしたときに、みんなが飛ばすもんだから僕もムキになってたたいたら右腕を痛めて握力が落ちてしまった。少し前から回復してきて、それでショットもだいぶ元に戻ってきた。7月1日から東京国際大学の教授とゴルフ部の監督になったけれど、これで学生にもしめしがついたし、ものをいえる状況を作れたからよかったね」
矢部昭(スーパーシニアの部優勝)
「前半は完ぺきだったんだけど……。『よし今日も(エージシュート)』と思ったら上がり4ホール連続ボギー。最後がだらしなかったからちょっと反省しているけど、第一目標だった優勝ができたし、昨日はエージシュートも達成できたからよしとしましょう(笑)。楽しいゴルフができました」