関西オープンゴルフ選手権競技

国内男子

風の読みが難しかった最終日 勝敗を分けた星野陸也の“ライン出し”ショット

ライン出しでは、フィニッシュは低い位置に収まる 関西オープンゴルフ選手権競技(2021)(最終日) 写真・米山聡明
ライン出しでは、フィニッシュは低い位置に収まる 関西オープンゴルフ選手権競技(2021)(最終日) 写真・米山聡明

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 星野 陸也 -2 -14
2 チャン・キム E -12
3 金成ヒョン(キムソンヒョン) -6 -11
4T 福永 安伸 -3 -10
4T 宮里 優作 -2 -10
4T H・W・リュー -2 -10
7T 池村 寛世 -3 -9
7T S・ビンセント -1 -9
7T 小田 孔明 E -9
10T 竹内 廉 -3 -8
<関西オープンゴルフ選手権競技 最終日◇25日◇有馬ロイヤルゴルフクラブ ロイヤルコース(兵庫県)◇7103ヤード・パー71>

最終日のインコースは、ドラマチックな展開が起こるようにバーディが獲りやすいピン位置に設定されていた。にもかかわらず、吹く方向が頻繁に変わる“風のいたずら”がコースを難しくさせた。そんななかで大きなミスなく耐えながらプレーしていた星野陸也が、チャン・キム(米国)を終盤に逆転して優勝。勝負を分けたのは“ライン出し”ショットだった。

スタートの1番ホールからずっとトーナメントをリードしていたキムを、星野がついにとらえたのは14番パー4。星野はティショットをピンまで残り115ヤードの地点に運んでいた。「風がフォローかアゲインストか微妙でわからなかったので、低めのライン出しで110ヤードちょっとキャリーさせた」という星野のセカンドショットはピンの手前2.5メートルにつけてバーディ。一方、「低い球は得意じゃない」キムは、左手前のバンカーに入れてボギーとなり、トータル14アンダーで2人は並んだ。

勝負が決した最終18番ホールでは、「低い球を打とうか、高い球を打とうか、迷ったまま打ってしまった」キムが、右に大きく曲げてロストボールにしたのに対し、星野はドライバーのライン出しで「入ってもOKだった」左のフェアウェイバンカーに運び、きっちりパーオンさせて2パットのパーで優勝を決めた。星野自身も「今週は特にライン出しの球が上手くいった」と優勝会見で話している。

“ライン出し”とは、通常のフルショットよりもボールの高さを抑えて、方向性を重視した打ち方のこと。フルショットよりも滞空時間が短いので、風の影響を受けにくくなる。いつもよりもスイングを小さくして、上からヘッドを入れることで、ボールの高さを抑えるのだ。

星野のライン出しショットの精度が高かったのは、長いオフに取り組んできた「抵抗のないスイング」の成果。それまでのスイングでは体の負担が大きく、4日間の戦いでは腰が張って同じスイングができなくなるのが星野の課題だった。

「PGAツアーに出たときに、トップ選手はタイミングとリズム感がいいんです。試合になるとガーンと振っちゃう人が多いけど、練習場で彼らを見ていると、ボールがあると思って打ってない。素振りのように打っているんですよね」

星野は前週こそ予選落ちしものの、優勝した今大会では「抵抗のないスイング」の成果を感じている。「まだ(今年は)2戦目ですけど、腰が張ってないんです。楽に振れるというのを目指してきて、今週はうまくいった」と星野は話す。

それが結果的にライン出しの精度にもつながっている。「体の自然な回転とクラブの重さを感じながら、ボールがないと思って打つイメージだと、フェースの上に自然に乗っていく。ボールがつかまるので、ドローになりやすいしスピンも入る。硬いグリーンにも止めることができました」。

実際、星野のライン出しはどういうイメージなのか、詳しく聞いてみた。「基本はスリークォーター(フルショットの3/4のスイング幅)で、ショートアイアンの延長線上で打っています。僕のサンドウェッジのフルショットは100ヤードなんですけど、スリークォーターだと80ヤード。7番アイアンのフルショットは190ヤードで、スリークォーターでは185ヤードになる。それをウェッジの80ヤードと同じようなイメージで打つことを心がけています」と教えてくれた。

飛ばし屋の星野陸也が、ゴルフは飛ばしだけではないことを最高の結果で証明した。(文・下村耕平)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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