東建ホームメイトカップ

国内男子

金谷拓実の冷静な判断力と勝負強さ 「17番は前のホールと違う風が吹いていた」

早くも今季2勝目を挙げた金谷拓実 クールなプレーで首位を譲らなかった 東建ホームメイトカップ(2021)(最終日) 写真・米山聡明
早くも今季2勝目を挙げた金谷拓実 クールなプレーで首位を譲らなかった 東建ホームメイトカップ(2021)(最終日) 写真・米山聡明

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 金谷 拓実 -1 -11
2 @中島 啓太 -2 -10
3 阿久津 未来也 -1 -8
4T 大岩 龍一 E -7
4T 大槻 智春 E -7
4T 木下 稜介 +2 -7
7 宮本 勝昌 -4 -6
8T 小斉平 優和 E -5
8T 石坂 友宏 +1 -5
10T 大内 智文 -2 -4
<東建ホームメイトカップ 最終日◇18日◇東建多度CC・名古屋(三重県)◇7081ヤード・パー71>

「東建ホームメイトカップ」最終日は、シーズン2勝目がかかる22歳の金谷拓実、初優勝を狙う29歳の木下稜介、そしてアマチュア優勝を目指す20歳の中島啓太(日体大3年)との最終日最終組となった。13.2m/sの最大瞬間風速が吹く難しいコンディションのなか、三つ巴の戦いで光ったのは、金谷の冷静な判断力と勝負強さだった。

金谷は前半の9ホールを1バーディ・ボギーなしでプレーし、折り返した時点でトータル11アンダーまでスコアを伸ばしていた。2位の木下と中島に3打差。独走態勢に入るかというところで試練が訪れる。「そんなに簡単には勝てるほど甘くないと思っていた」と10番ではグリーン右からのアプローチを寄せきれずにボギー。11番では80センチのパーパットを外して連続ボギーとしてしまう。中島との差は一気に1打差になった。

「ここからいつも通り自分らしいプレーを続けていこうと思った」と金谷は12番パー5へ。木下は2オンしたものの3パットでバーディならず。中島は40ヤードのバンカーショットを1メートルに寄せてバーディ。金谷はおよそ35ヤードのアプローチを3メートルショートしたが、これを入れてガッツポーズが飛び出した。

流れが中島に傾きそうなところで、勝負強さを見せ「中盤は良いパットを決められた」と振り返る。3メートルショートしたアプローチについては、「ああいうのをもっとストレスなく寄せていかないと」と反省の言葉も。

そこから16番までは金谷も中島もパーを並べ、木下が15番で1.5メートルにつけるショットで1つ取り戻す。17番パー5のティイングに立った時点では、金谷がトータル10アンダー、中島がトータル9アンダー、木下がトータル8アンダーとなっていた。17番はイーグルも期待できるホール。3人のティショットが勝負の分かれ目だった。

木下のドライバーショットは右の池の方向へ。続く中島のドライバーショットも右へ流されていった。3人目に打つ金谷は2人のショットを冷静に見ていた。「前のホールとは違う風が吹いていて、2人とも良いショットを打ったと思うけど、風が思った方向と違っていて池に入ったと思った。自分はそれを見て良いショットを打てた」。16番までの風ならフォローだが、17番で左からの風が入って右へ流れると判断。金谷だけがドライバーでフェアウェイど真ん中を打ち抜いた。

結局、金谷は2打目でグリーンサイドまで運び、アプローチを1.5メートルに寄せてバーディ。池の手前にドロップして打った中島はパーを取るのがやっと。金谷とは2打差に。一方の木下は2.5メートルのパーパットを外して完全に優勝争いから脱落した。もし金谷が最初にティショットを打っていたら、「自分も池に入っていたかも」という。

優勝会見で語った「みんな優勝したいと思うので、そのなかで強い気持ちを持って、冷静な判断もしなきゃいけない。どれだけスマートにプレーできるか意識していた」という言葉が、17番のティショットに凝縮されていた。

18番ホールは金谷がボギーで中島がバーディならプレーオフという状況。ともにパーオンし、先に中島にバーディパットを決められたが、ここでも「中島選手は打つ前から入るだろうなと思っていたので、自分がちゃんと2パットで終われるように考えていました」と冷静に2パットで沈め、優勝を決めた。

これで優勝賞金1950万円を加えて、今季の獲得賞金は5589万5000円となり、賞金ランキングトップに立った。「賞金王にもなりたいですが、世界ランキングトップ50に入ればいろんな試合に出られる。それも目指しています」とその目は世界にも向いている。まずは「5月の全米プロは世界ランキング100位に入れば出られるはずなので、そこに向けて頑張ろうと思っています」。次は5月のメジャー出場を狙う。(文・下村耕平)

記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)

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