そんな今平、本大会最終日は同組でラウンドした飛ばし屋・星野陸也をオーバードライブするシーンも何度か見られたが、それについても「昨年より5~6ヤードくらい平均飛距離が伸びていると思います。トレーニングの成果ですね。でも4日間試合をすると疲れが出てくるからショットがブレることがある。そうならないように、このオフは徹底的に追い込んで、トレーニングします。そうすれば飛距離ももっと上がると思います」と力強く答えてくれた。
もともと緊張感のある試合を連戦することでリズムを作っていく、という今平。そのためにも疲れを残さないことが重要だと認識している。特に日本と海外を行ったり来たりしてもベストパフォーマンスを発揮するには必要不可欠だ。
延期された東京オリンピックにも出てメダルを狙いたいし、海外メジャーでも「出る」、「予選通過する」だけでなく、翌年の出場権が得られる15位以内、あわよくば優勝争いもしたい、と話す今平。2020年は優勝はなかったが、着実にレベルアップしている。コロナ禍で今後のスケジュールは不透明だが、2021年もその存在感を見せてくれるに違いない。
(撮影・佐々木啓、取材/文・和田泰史)