杉山知靖という名を知っている人はそう多くはないだろう。中央学院大学2年時の2013年に日本アマで2位、15年にはファイナルQTまで進みプロ宣言、16年にはプロテストに合格、19年にはAbemaツアーで2位3回と活躍したが、レギュラーツアーではこれといった成績を出していない。18年のセガサミーカップ3日目終了時点2位タイで、最終日は最終組を回った(スコアを崩し18位タイ)のが最高の成績だったので、知名度がそれほど高くないのはしょうがない。
そんな杉山、初日は4アンダーで首位と2打差の3位タイと最高のスタートを切ったものの、最終的にはトータル4オーバー18位タイでホールアウト。スコアを崩しガッカリしているかと思いきや「「すごく楽しい4日間でした。憧れの舞台でプレー出来て最高でした」と満面の笑みで話してくれた。
ダンロップフェニックス翌日に本大会に出られることを知り、準備を進めてきたという。所属のレイクウッドコーポレーションのコースであるレイクウッドゴルフクラブ(神奈川県)のメンバーでかつ本大会の開催コースである東京よみうりカントリークラブのメンバーでもあるという知り合いにコース攻略法を聞き、練習日には本大会2勝、ツアー通算31勝の片山晋呉から傾斜地からの股関節の使い方のレクチャーを受けるなど、万全の準備をし、それを余すことなく実行できたことも、本人の満足度合いを最大にしたと思われる。