ゴルフ日本シリーズJTカップ

国内男子

ゴルフ日本シリーズJTカップに滑り込み出場 杉山知靖って誰だ?

 コロナ禍で出場資格が変更された、今年のゴルフ日本シリーズJTカップ。結果的には賞金ランキング上位30位までの選手が出場することになり、初出場選手12人、外国人選手3人(韓国人選手がゼロなのは2007年以来13年ぶり)と近年のJTカップとは違う大会となったのはご承知のとおりだろう。

 賞金ランキング15位のJ・ジェーンワタナノンドが欠場したため、31位の高橋慧が繰り上がった、と思われたが、本大会出場要項に「出場者はツアーメンバーに限る」の一項があり、高橋はそれに該当せず、32位の杉山知靖が滑り込み出場を決めたのだった。

※ツアーメンバーとは、シード選手とファイナルQTを6ラウンド最後までプレーした者を指し、高橋慧はこれに該当しなかった。


 杉山は、昨年のAbemaツアー賞金ランク6位で今年のレギュラーツアーに参戦しているが、フジサンケイクラシックでの14位タイが最高順位で、予選落ちはないもののベスト10フィニッシュが1つもないという成績でJTカップに出場となったのは、やはり今年のツアーがいかに異例の事態だったかを示すものと言えよう。

 杉山知靖という名を知っている人はそう多くはないだろう。中央学院大学2年時の2013年に日本アマで2位、15年にはファイナルQTまで進みプロ宣言、16年にはプロテストに合格、19年にはAbemaツアーで2位3回と活躍したが、レギュラーツアーではこれといった成績を出していない。18年のセガサミーカップ3日目終了時点2位タイで、最終日は最終組を回った(スコアを崩し18位タイ)のが最高の成績だったので、知名度がそれほど高くないのはしょうがない。

 そんな杉山、初日は4アンダーで首位と2打差の3位タイと最高のスタートを切ったものの、最終的にはトータル4オーバー18位タイでホールアウト。スコアを崩しガッカリしているかと思いきや「「すごく楽しい4日間でした。憧れの舞台でプレー出来て最高でした」と満面の笑みで話してくれた。

 ダンロップフェニックス翌日に本大会に出られることを知り、準備を進めてきたという。所属のレイクウッドコーポレーションのコースであるレイクウッドゴルフクラブ(神奈川県)のメンバーでかつ本大会の開催コースである東京よみうりカントリークラブのメンバーでもあるという知り合いにコース攻略法を聞き、練習日には本大会2勝、ツアー通算31勝の片山晋呉から傾斜地からの股関節の使い方のレクチャーを受けるなど、万全の準備をし、それを余すことなく実行できたことも、本人の満足度合いを最大にしたと思われる。

ショットはレギュラーツアーでも十分通用する! (杉山)

 ただ、単に楽しんだだけでなく、この4日間で自信を深めた点と課題が明確になったようだ。

「初日だけとはいえ、このメンバーの中3位タイで回れたのは、自信になりました。ショットはレギュラーツアーでも通用すると。ただ4日間で疲れてくると、右肩がクロスする(右肩が前に出て、かぶるような形になる)ので、アライメントを修正しなければと思っています。また球を上げるアプローチが上手くならないとって思いました。この2点をこのオフに重点的に取り組みます」

 そして「どのくらいの期間か分かりませんが、暖かい宮崎県や鹿児島県で合宿します。コロナで海外はいけませんからね。あとはレイクウッドにいます。メンバーさんも喜んでくれるので、ぜひ取材に来てください!」とまさかの逆オファーも。

 練習ラウンドなど仲良くしている1年後輩の稲森佑貴が日本オープンで2勝目を飾ったこともかなり刺激を受けているのだろう。今年の国内男子ツアーは終わったが、杉山の目は、来年に向けて輝いていた。


(撮影・佐々木啓、取材/文・和田泰史)

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