ダンロップ・スリクソン福島オープン
スイスの新興シャフト&新ヘッド 星野陸也の“福島専用ドライバー”は?
通算2勝目に向けてトップに立った星野陸也 ダンロップ・スリクソン福島オープン(2019)(3日目) 写真・鈴木祥
<ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目◇29日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6961ヤード・パー72>
去年、おととしと2年連続で予選落ちを喫している看板大会。今年こそはと乗り込んできた星野陸也の手には、“対福島”ドライバーが握られていた。
「今週はベント芝でランが出にくくキャリーを出さないといけないので、ヘッドが大きいほうが少しはキャリーがでるから」と、エースのスリクソン『Z745』から『Z785』に変更。これまで新エース候補として去年から調整を重ねてきたが、なかなか投入まで踏み切れず。「トレーニングで力もついてきたのか、前のモデルがちょっと合わなくなってきた」と、今週のコースに合わせて新たな相棒を手にした。
スイングやクラブに関して「話すと長くなりますよ(笑)」と特に強いこだわりを持つ星野らしく、新ヘッドに合わせてスイスの新興シャフトブランド『TPT GOLF』の『16/LKP/MT/SW』を装着。ジェイソン・デイ(オーストラリア)やブライソン・デシャンボー(米国)、ジャスティン・ローズ(イングランド)など米ツアーで使用者が増えているが、国内ではほぼ見かけない。
「変にしならないのでいい。ヘッドの大きさが変わると重心位置が別物になるから、シャフトも変えざるを得ない。785に合うシャフトを厳選していった。しなり感は三菱系に近い」と、745に差していた三菱ケミカル『クロカゲXT』に感覚が近いところもしっくりきた。
そんな新兵器が奏功してか、8バーディ・1ボギーの「65」をマークしてトータル20アンダー単独首位に躍り出た。ホスト大会でのツアー2勝目に手をかけ、最終日も新兵器で爆発を目指す。(文・谷口愛純)
記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)
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