ダンロップ・スリクソン福島オープン
勝つべくしてつかんだ優勝 星野陸也が描くマイルストーン
ツアー2勝目を挙げた星野陸也 23歳が描く未来図は? ダンロップ・スリクソン福島オープン(2019)(最終日) 写真・鈴木祥
<ダンロップ・スリクソン福島オープン 最終日◇30日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6961ヤード・パー72>
「最終日をやっていても、たぶん優勝できたと思います」。笑顔を交えながらもそう語れるほど、自信を持って臨めていた。
悪天候によるコースコンディション不良の影響で最終ラウンドが中止となり、3日目終了時点でトータル20アンダー・単独首位に立っていた星野陸也がツアー2勝目をつかんだ。
シーズンオフには、1年を通しての課題や目標を洗い出している。今季は“まずシーズン前半で1勝”を目標に、ここまで準備を積み重ねてきた。「今年はメルセデスランキングもあるので、それでも1位になりたいと思っていた。細かい数字を気にするようになってから、ゴルフもよくなってきた」。スタッツのトータルポイントを順位付けする同ランクを意識し、足を引っ張っていたというフェアウェイキープ率や平均パット数を重視。昨年24位(1.7742)だった平均パットは今季1位(1.6950)、フェアウェイキープ率では本大会で8位(78.57%)に入った。
着々とレベルアップを図りながら、今季は「中日クラウンズ」で5位タイ、「関西オープン」ではプレーオフに敗れての2位など優勝をかすめてきた。「何回かチャンスはあったけど、このままやっていればそのうち優勝がくる」と思っていた矢先、シーズン後半を目前に降ってきた2勝目。「2勝目は、予想と同じか、少し早いくらいですね。4日間プレーして優勝というのが一番うれしいけど、しっかり実力を出し切って成績を出せた。率直にすごくうれしいです」と顔がほころぶ。
シーズン前半での2勝目は第一歩。「最終的な目標は賞金王になること。次はZOZOチャンピオンシップに出るという目標もあるので、そこまでにしっかり賞金ランクを上げる。そこで成績を残せたら賞金王争いができますし、その調子でいけば2勝、3勝もできる」。
昨年は「ツアーで1勝することと、メジャーに1試合出ること」を目標にシーズンイン。「フジサンケイクラシック」での優勝、「全米オープン」への出場と、ともに達成させた。「夢に向かって頑張っていれば、必ず成功するということを子どもたちに伝えたい」と語った星野。自身の背中で見せていく。(文・谷口愛純)
記事提供:ALBA.Net(GGMグループ)
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