三井住友VISA太平洋マスターズ
首位快走の松山英樹、2位に6打差で最終日へ
松山英樹 三井住友VISA太平洋マスターズ(2016)(3日目) 写真・佐々木啓
三井住友VISA太平洋マスターズ(11月10日~11月13日、静岡県・太平洋クラブ 御殿場コース、7246ヤード、パー72)
世界の松山英樹はとどまるところを知らない。三井住友VIS太平洋マスターズの第3ラウンドが行われ、2位と2打差の首位で出た松山英樹は7バーディ、ノーボギーの7アンダー、65で回り、通算20アンダーに乗せた。2位との差は6打に広がり、世界ランキング7位の実力を見せつけている。
1番(パー4)でパーオンを逃すと2メートルのパーパットを沈めて。5番(パー4)でバーディ先行とするが、6番(パー5)でピンチを迎える。ティショットを右の林に打ち込み、ボールは木の根元へ。ヘッドが入るスペースもわずかだったが、冷静に右のラフへ出した。3打目は左のガードバンカーに入れてパーオンを逃したが、3メートルのパーパットを沈めて乗り切った。
「(パーセーブできた)1番と6番が大きかった」と振り返ったように、ピンチをしのぐとバーディのスイッチが入る。8番から4連続バーディ。16番(パー4)でもバーディを奪うと、18番(パー5)ではグリーン左奥で左足下がりのラフからの難しい3打目を、難なく50センチに寄せてバーディ締め。
「今日中に(20アンダーに)行きたいと思っていたのでよかった。調子自体はそんなによくないので、パープレーぐらいでもいい感じですが、20アンダーまでいけば(優勝の)チャンスが増えると思っていました。うまく達成することができてよかったです」
松山の中では本調子ではないが、周囲の選手からの”異次元”という声は日に日に増えるばかりだ。
44回の歴史を誇る今大会、最多アンダーパー記録は2004年の22アンダー(D・クラーク)だが、更新間違いなさそうだ。ちなみに日本ツアーの最多アンダーパー記録は、2014年のトーシンゴルフトーナメントで優勝したI・H・ホの28アンダーだが、その更新も夢ではない。
6打差の2位には宋永漢、7打差3位には朴相賢、8打差4位タイには宮里優作、李京勲が追う。