トップ杯東海クラシック
大会2勝目目指す石川遼「来季につながるコース」
2週後の米ツアー開幕を見据えて攻撃ゴルフに磨きをかける石川遼 トップ杯東海クラシック(2015)(事前情報) 写真・鈴木祥
トップ杯東海クラシック(10月1日~4日、愛知県・三好CC西C、7315ヤード、パー72)
石川遼にとって国内ツアー3連戦の最後、トップ杯東海クラシックが明日、開幕する。2009年に優勝を遂げた本大会出場は3年ぶり。名古屋のファンの前で、今季国内2勝目を目指すことになる。
帰国初戦のANAオープンでいきなり優勝。先週も3日目までは上位争いを演じたが、最終日に失速。それでも自身の目指すゴルフに近づいている実感がある。今週は来季の米PGAツアー開幕前の大事な一戦。自信を深めて勢いをつけたいところだ。
「帰国してすぐのネスレマッチプレーから収穫があります。攻めていく姿勢が大事で、そうしていかないとうまくいかないと思っています。この2週間を通してやりたいことはできています。チャレンジしがいのある3週間です」
攻撃ゴルフを公言し、この2週間はパー3を除くほとんどのホールでドライバーを握っている。
「海外のコースではもっと難しい状況でドライバーを使わないといけないホールがあります。守ろうとしていた姿勢を改めないといけません」
今週開催の三好CCはツアーでも屈指の難コースで知られる。ここで攻撃ゴルフが成功するか否かが今後の成長、来季米ツアーのスタートダッシュにつながる。
「このコースはツアーでもベスト3に入る難コースです。バンカーやグリーン周りなど難易度が非常に高い。米国のコースとかぶるものがあります。ここで攻められたら、来季の米ツアーにつながります」
先週はドライバーのシャフトを90グラムにし、体全体を使ったスイングでビッグドライブを連発した。最終日に失速したものの、攻め続けた姿勢は評価できると石川。今週はアイアンのシャフトも重くするなど、ますます調整にも余念がない。
「自分が強くなればいいことです」
攻撃ゴルフを体現するには絶好の機会で、まずは3週間の仕上がりを証明する大会にする。
文・高桑均