関西オープンゴルフ選手権競技
平塚哲二 得意分野でコースを攻略
コースを攻略し首位に立ったツアー屈指の小技の名手、平塚哲二 関西オープンゴルフ選手権競技(2014)(2日目) 写真・鈴木祥
関西オープンゴルフ選手権競技(5月22~25日、兵庫県・六甲CC、7037ヤード、パー72)
関西オープン2日目、1打差2位タイでスタートした平塚哲二が、6バーディ、2ボギーの68と4つスコアを伸ばして首位タイに浮上した。
「このコースは距離がないのが、スコアが出る要因です」
総距離7037ヤード(パー72)と最近のツアーでは距離がなく、300ヤード台のパー4が7つもある。ティショットを打てば2打目はウェッジで打てる。
「ウェッジは僕の得意分野。それで食ってますから(笑)。長いホールが何ホールかありますが、そこをどう凌ぐか。他はバーディチャンスにはつくので、ポイントはグリーン上です。いくつバーディを取れるかが勝負ですね」
ツアー屈指の小技の名手で、ロブショットは誰もが認める平塚の武器。その武器を生かして多くのバーディチャンスを作ると、2日間の平均パット数は1.5600で1位。今大会傾斜地にピンが切られることが多く、手を焼く選手が多いが、「傾斜のピンは嫌ですけど、下につけるように考えている」と、グリーンを攻略している。
今季からPRGR(横浜ゴム)と新しくクラブ契約を結んだ。
「前半早いうちに1勝をして、後半暴れまくりたい」
契約発表の記者会見で3年ぶりの優勝を宣言したが、開幕から4戦して予選通過したのは1試合のみと本調子ではなかった。
「やっとクラブが馴染んできて、思うようなゴルフができている」
ツアー通算6勝を挙げ、賞金ランキングトップ10以内は3回の実績を誇る42歳のベテラン。その匠の技を駆使して有言実行を狙う。もう一度賞金王争いをするために、まだまだ老け込む年ではない。
文・小高拓