TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central
藤本佳則 優勝の要因は弾道の切り替えにあり!
阿河コーチと取り組んだスイングの調整が実を結んだ藤本佳則 TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(2013)(最終日) 写真・鈴木健夫
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(10月10~13日、岐阜県・TOSHIN GC Central C、7004ヤード、パー72)
「9番で(小田)孔明さんがイーグルをとって1打差。後半はバーディパットがしっかり打てる位置にボールを置くことを心がけた」
と、バックナインでの攻略法を明かした藤本佳則。17番のバーディパットを沈めて小田と4打差にしたところで勝負あった。
「バックナインでは(力が入って)球がいつもより飛ぶようになったり、苦しい場面もありましたけど、ずっと心に波を立てないようにしていました。これは新たな発見ですよ」
初日から心がけていた“自然体”でのプレーが、昨年のメジャー・日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills以来の2勝目を引き寄せたといえる。
もう一つ、藤本が進化した点がある。それはこれまでフェードボール主体の攻め方をしていたが、今大会はストレートや、ときにはドローで攻めるようになったのだ。
「夏のオープンウイークに、コーチと一緒になって、スイングの調整をしました。ずっとフェードだったんですが、ミスをすると引っかかってしまったり、アドレスが左に向きすぎてしまうことがあって、右手を使ってヘッドを走らせるような練習を積み重ねていきました」
こうすることで弾道がほぼストレートになり、左へのミスも気にならなくなったという。精神的ストレスをためやすい藤本にとっては、非常に大きな変革だった。ちなみにそのコーチとは、Weekly Pargolfの連載「ゴルフABC」でおなじみの阿河徹コーチだ。
「1勝目から長かった。結果が出てくれてよかった」
とホッと胸をなで下ろした藤本。試行錯誤していたパッティングの悩みも解消し、これからは連勝街道に乗る!?
文・石原健司