TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central
冷静な川村昌弘がぼやき節「アプローチが……」
ショットとパットは好調だった川村昌弘だが…… TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(2013)(最終日) 写真・鈴木健夫
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(10月10~13日、岐阜県・TOSHIN GC Central C、7004ヤード、パー72)
「いやー、とにかくアプローチが最悪だったんですよ……」
冷静な川村昌弘が、ぼやくように4日間を振り返った。
3日目を終えて12アンダーの10位タイ。最終日の前半は5アンダーとスコアを伸ばし、後半も12番で絶妙のパットを沈めて、優勝争いに食い込もうかという勢いだった。しかし15番(パー3)の2打目、グリーン手前からのアプローチで
「1メートル以内につけるつもりが、なんかパンチが入ってしまって、オーバーしてしまったんです」
その悩みを引きずったか、パーパット、返しのボギーパットを外して痛恨のダブルボギー。それでも17、18番でバーディを奪ってスコアを取り戻し、18アンダーの4位タイでフィニッシュ。それでも
「18番も花道からのアプローチで、パンチが入って3メートル。なんでやろ……っていう感じです」
アプローチ以外は、ショット、パットともに絶好調で、特に
「全然曲がらなくて、フェアウエーも1日で2~3回しか外していない」
と、ティショットに関しては絶対的な自信を得たようだ。“曲がらない”という大きな武器は、フェアウエーキープが絶対条件の次週・日本オープンの会場である茨城GCで必ず生きるはず。
「取りあえずアプローチのことは、火曜日、(現地へ)行ってから考えます。体調を整えていきたい」
今季初優勝を果たした川村の目は、すでに2勝目、そしてメジャー取りへ向かっていた。
文・石原健司