TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central
超新星! 17歳の鍋谷太一が好発進!
17歳プロ、鍋谷太一が好発進 TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(2013)(1日目) 写真・鈴木健夫
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central(10月10~13日、岐阜県・TOSHIN GC Central C、7004ヤード、パー72)
マンデートーナメントを通過し、2週連続で本戦出場となったアマチュアの岡崎錬さんが1番ティからトップでスタート。そのティショットを追うために、多くの報道陣がカメラを構えて見守っていた。しかしそれから約5時間後、今度は10番からのトップスタートグループに注目することとなった。
17歳の高校2年生プロ・鍋谷(なべたに)太一が、17ホール目となる8番終了時で5アンダーとし、メディアたちをざわつかせる。9番グリーンの周りには、トッププレーヤーを撮影するほどの多くのカメラが詰めかけ身構えていたが、そのプレッシャーを楽しむかのようにイーグルパットを沈め、こん身のガッツポーズ。
「あんなにカメラがくるとは思わなくてびっくりしましたが、注目されてうれしい」
快活な関西弁で記者会見の場を明るくさせる鍋谷は、昨年9月にプロ転向。同年の日本オープンでは、16歳3カ月22日と、日本人では最年少出場を果たしている。今季はチャレンジツアーに挑戦しており、レギュラーツアーは初出場となったが、
「緊張はあったけれど調子がよかったので、ラウンドしていくうちに“もしかしたら”という気持ちになった」
と、流れに乗って7位タイ発進。並み居る歴戦の先輩プロ相手に、堂々の好発進だ。
鍋谷は8歳から父親であるティーチングプロの忠治さんに指導を受け始め、関西ジュニア、フジサンケイジュニア、ロレックスジュニアチャンピオンシップなどで優勝。得意クラブは3番アイアンと、久しぶりに見る硬派なゴルファーだ。
「明日も目の前の一打に集中していきたい」
まぶしいばかりに目をキラキラさせながら抱負を述べた鍋谷。メンタル面も父親の指導により確立されてきているだけに、翌日以降もこの調子を維持できそうだ。新星がいきなり大仕事をやってのけるのか!?
文・石原健司