呉阿順 TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙(2012)(最終日)
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2ホール目からはグリーン側に投光器を照らし、フロントエッジから145ヤードの所からプレー。だが、池田は5メートルのパットを決めきれず、呉も1打目を木に当て、2打目があわやチップインというところまで寄せたが結果的には引き分け。
3ホール目ではグリーン脇に5台のカートを並べヘッドライトが照らされた状態で、フロントエッジから100ヤード地点でスタート。池田はカラーから8メートルの2打目を沈め、呉も4メートルのパットを入れ返し譲らない展開に。
勝敗を決したのは4ホール目。フロントエッジから45ヤード地点からのアプローチ戦だった。池田は第1打をカップ奥に大きくオーバー。2打目ではカートを動かし、ライン上を照らしてもらうようにしたが、そのかいもむなしく池田が外したのに対し、呉は第1打を2.5メートルにつけた。そして、「暗くてラインがわかりませんでしたが、自分の勘を信じました」というように、このパットを見事に沈め、中国人プロとして初の日本ツアー優勝を遂げた。
敗れた池田は、もともと鳥目で暗くなると見えにくくなる。そのため、プレーオフ2ホール目の時点でほとんど見えておらず、「ボールが見えないのは相手も一緒だけど、でも正直見えません」と、異例の決着方式に天を仰いだ。