コカ・コーラ東海クラシック

国内男子

片山晋呉 5年ぶりVに導いた中嶋常幸の言葉

万感の思いでガッツポーズをする片山晋呉 コカ・コーラ東海クラシック(2013)(最終日) 写真・鈴木祥
万感の思いでガッツポーズをする片山晋呉 コカ・コーラ東海クラシック(2013)(最終日) 写真・鈴木祥

リーダーズボード

順位 選手名 スコア 合計
1 片山 晋呉 -5 -7
2T 星野 英正 -5 -7
2T 冨山 聡 -3 -7
4 上井 邦裕 -6 -4
5T 薗田 峻輔 -1 -2
5T 武藤 俊憲 +4 -2
7T ピーター・ユーライン -4 -1
7T 小林 正則 -3 -1
7T 上平 栄道 +1 -1
10T キム・ヒョンソン -2 E
コカ・コーラ東海クラシック(10月3~6日、愛知県・三好CC、7310ヤード、パー72)

 3日目の64の勢いそのままの最終日のスタートだった。1番(425ヤード、パー4)のティショットはフェアウエーをとらえ、セカンドショットはピン右下1.5メートルにつけてバーディ。2番(555ヤード、パー5)では、グリーン左のピン位置を考えフェアウエー左サイドのベストポジション。2打目で花道からピンまで23ヤードに運び、チップインイーグルに仕留めると手を高く突き上げた。最終組に向けての先制パンチだ。

 これで波に乗るというより、集中力がさらに増した片山は、67でプレーして4日間トータル7アンダーでホールアウト。星野英正、冨山聡とのプレーオフ1ホール目で一人パーとして、2008年三井住友VISA太平洋マスターズ以来となる5年ぶりツアー通算27勝目を勝ち取った。ウイニングパットを沈めて両手を上げる姿は、5年分の喜びを表すものだった。

「49位タイで予選を通過して、7位タイで最終日をスタートして勝つ。今回のように、下からまくって勝つことは、あまり経験がないことです。久しぶりの優勝は“復活”ではなく“新生”。まったく新しい自分の優勝です」

 09年マスターズで4位。自分の大きな目標を成し遂げた後に訪れたのは、燃え尽きだった。

「09年以降の約2年間は、自分でどうしたらいいのか分からない時期でした。ちょうどそのころ、中嶋(常幸)さんにいわれたことが支えになっていました。それまで、何をやっても、誰に何を聞いても答えが出ないときに、『おまえは炭でいろ。灰にはなるな。小さくてもいいから炭でいなさい』と中嶋さんにいわれました。炭なら再び火がつきます。灰はつきません。炭ならいつか火がつく。だから、そのときが来るまで準備をしていなさい、ということです」

 中嶋の言葉がすべてという片山は、準備を怠らなかった。

「一人、つまらない練習をずっと続けました。トレーニングだけは毎日怠りませんでした。ここ3年は、ずっとやり続けました。生まれ変われると思ったからです」

 もがきもがいた3年。

「だからこそ、今回の優勝はツアー初優勝とは違う実感があります。『またやっていける!』という実感があるのです。振り返れば、充実の5年間でした」

 確かに、今季の片山は、優勝するという言葉を何度も口にしていた。

「優勝を自分の口でいうのは、自信がないとできないことですからね。今年はすべてが違ったのです」

 今年1月に40歳を迎えた。ただ、ドライバーの平均飛距離を例に取れば、11年は273.17ヤード(72位)、12年は277.62ヤード(76位)、13年は今大会までで286.11ヤードで34位。昨年比約10ヤード伸びている。

「26勝目までと、今回の27勝目は違うんですよ。飛距離アップは、トレーニングの成果であることは間違いありません。そう、もう一度世界で、マスターズで戦いたいです。そのためにも、賞金王を取りたいです。だからこそ、再来週の日本オープンに照準を合わせています!」
 もう迷いはない。ツアー通算27勝目、“新生片山晋呉”の1勝目は、オーガスタにつながっている。

文・井上兼行

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